以前、協力施設訪問でも紹介した「シンプルライフ」さん。
アートとコーヒー豆のピッキング、両方にご協力いただいています。
今回、ドリップアートに採用させていただいた作家さんは、主に20代~30代の知的障害を伴う自閉症の方たち。個性豊かな人柄は作風にも表れています。
Koji-Yさん
愛嬌のある顔や線を並べるモチーフが定番。動物やお笑い芸人、ポケモンキャラクターなど「予想外」な文字も作品の魅力です。おしゃべり好きで朗らかな印象なのですが、実は勘が鋭く、第六感が冴えているという彼。普段は電車通勤の職員が、たまに車で通勤すると「〇〇さん、今日は××(その職員の車の車種)ですね」と言い当てるとか。その感性が作品にも影響している…のかもしれません。
村井さん
独特のタッチと色遣いで、シュールなコーヒーやカレーライスを描いてくれています。このプロジェクトを機に、アートを始め、こんな作品が描けるんだ!とスタッフさんたちも驚いています。シールを貼る作品もお得意。最初はきれいに並べる→どんどん広がる、という手法で貼っていき、最終的に「シャボン玉が広がっている」ような作品も仕上がりました。言葉を持たない彼は、完成時に「\(^o^)/(できた!)」と万歳していたそうです。
竜太さん
自閉症の方たちはある一定の「こだわり」を持つことが多いのですが、作品にとって「こだわり」は作風に繋がる「味」だと感じています。彼はその味を存分に発揮している作家さん。今回採用した作品のタイトルは「庄内川」Googleマップで見るとちゃんとY字になっていたり、緑地があったり(緑を重ねて色が濃くなっている部分)、かなり忠実に再現されていることがわかります。時折、「ボクはがんばっています!」と自らを鼓舞しているというエピソードが、個人的にツボです。。。
Dさん
クルマ大好き、作品はとにかくクルマ!事業所に到着したら車を描き、立体を作り…それを職員に名刺代わり配る、というのが毎日の日課だそう。
今回のドリップパックの題材も、もちろんクルマです。日々描き慣れているだけあり、たくさん作品ができたのですが、同じ車ばかり…?と思いきや、よく見ると微妙に違うんです。間違い探しを楽しむような感覚。そして、たまに車種が入った作品もあり、それはちょっとレアだったりします。
他にも、独自のコーヒーの物語を描いた作品(絵本にしたい雰囲気)や、クオリティの高めのペン画(スタッフさん曰く「さらさら~」っと描かれるそう)など、魅力的な作品がたくさん生まれています。
まだまだ才能が眠っている予感…。
ドリップアートはこれからも、デザインを変え、たくさんの作品を見てもらうツールとして継続していきたい事業。
いい意味で想定外…と言いますか、想定の上を行く作品を、今後も期待しております!