2017/05/13 23:36

【西田彩乃さんという人】
福岡の秘密基地作りをする上でかなり参考にしている場&お世話になっている人を紹介していってまーす!
※期間短縮できませんでした。
https://camp-fire.jp/projects/view/26448
今回は繁さんがHAMAIIのページに載せていたASCIIの記事のあの方。
アスキーの記事には「お店出しちゃう系女子」とか「ぼっち飲み」とか「宅飲み酒場」、「なんなんだこれは!!」と思うようなキーワードであふれていました。

そのお店の名前はアヤノヤ。そして、そのアヤノヤという場を作っているのが今回ご紹介する西田彩乃さん。

彩乃さんは今回の僕のクラウドファンディングをいろいろな面でサポートしてくださっています。しかし、それ以上に僕は彩乃さんの作り出す空間やその精神などから、福岡の妄想実現秘密基地における重大な要素を授かりました。

なんといっても、アヤノヤの空間は衝撃的でした。
宅飲み酒場と名付けられたその場所は文字どおり「宅飲み」であって、「宅」に必要なありとあらゆる自由さそして居心地の良さがあるのです。

一体感はあるのに、内輪感がない。

一人一人のお客さんが自分の思うような自由な時間を過ごしているのに、そこに対立が起こっていない。何かに強制されるようなことはないし、みんなのリビング。

リビングだから、一緒に盛り上がりたい時にはふらっと参加できるし、一人でのんびり過ごしたい時なんかはのんびり過ごすことができる。

…..という説明については、以前アヤノヤに行った時にたくさん書いた気がするので、この辺で終わらせていただきたいと思います。

せっかくなので、今回はアヤノヤよりも西田彩乃さんという人について書きたいのです。

彩乃さんと初めてお会いしたのは、繁さんと出会ってから間もない日でした。その日は土曜日で都営地下鉄1日券が使える日、さらに新橋で居酒屋の面接があったので、中延という見知らぬ土地に飛び込む覚悟を決めてアヤノヤに入っていったのです…。

そのときは僕と同じでASCIIを見て気になってやってきた人がチラホラといた。
そのときのアヤノヤはまさに混沌。あ、ここはカオスな場なんだ!と勘違いをしてしまったけれども、どうやらそれは違うらしいということがわかった。

いわゆる交流会のようなノリがいいのかな?と思いながら、少し暴れてしまっていた僕。
しかしながら、しばらくして「ここはそういう場所ではない」ということを理解して反省。

それは彩乃さんが指摘してくれたに他ならない。

「マイク使っているのに大声で熱唱する人」

あ、僕だ。僕と同じ一見さんで、盛り上げてくれていた人がいたが、冷静にカラオケ歌った後に全員で盛り上がることを強制するような「ウェーイ」みたいなノリ、僕も嫌だったわ。

完全に自分がされて嫌なことを人にしていたわ。と、思い直してからは落ち着きを取り戻しました。

それ以降、某常連さんと一緒にSeptemberを歌ったりなんかをしているうちに、ようやくアヤノヤのことがわかりました。

「ここは彩乃さんやアヤノヤと相思相愛の人が集まる場所だ!!」

とは言えども、別に彩乃さんをアイドルのように崇めて常連さんたちが追っかけをしているという状態ではない。
「アヤノヤ」という空間を求めていた人と、彩乃さんのような人・人柄・生き様を求めている人?
そして、彩乃さん自身も大切なお客さんを愛している。まさに彩乃さんはアヤノヤの「ママ」になっていました。だけど、同時に「娘」にもなっているというのが面白い!

彩乃さんが「ママ」たる所以は、自分の、いや、みんなの「家」を守る強さを持っていること。
そして、人や街を「育つもの」と考えて、不完全であったとしても、受け止められる心の広さを持っていることでしょう。

みんなの「家」を守るというのは、まさにアヤノヤに訪れたばかりのときの僕みたいに無礼な振る舞いをする輩をきちんと斬ることができる決断もそのとおりだし、逆に一見さんであってもきちんとコミュニケーションを取ろうとしているところに一番強く感じます。

アヤノヤは全て彩乃さんが回しているだけでなく、基本的に満席かそれに近い状態です。なので、彩乃さんはかなり膨大な仕事量を抱えている。
にもかかわらず、それをものすごいスピードで回していて、きちんとお客さんと接する時間を作っているのがスゴイ。

だからこそ、どれくらい忙しくなっても多くの人にとって、彩乃さんのいるところは「home」になっていて、その家の中にある非日常な日常を守り続けるママになっているのだと。

そして、彩乃さんが「ママ」であるだけではなく、「娘」であるのは彩乃さんの生き様にある。
彩乃さんは必要以上の我慢をしない。なので、気がついたらマイクを握りしめてカラオケを歌っていることがしばしば。(だけど、そのときにはほとんど仕事が片付いているのがすごい。)
ただ、それに対して誰も彩乃さんを批判することはないし、むしろ「彩乃ちゃんが歌ってるーーー!!!!」とアイドルが舞い降りたかのような盛り上がりっぷり。
さらにカラオケがあったり、(なんと歌い放題)本があったりと「やりたいこと」が全部詰め込まれたような空間で、まるで女の子の部屋みたいだと思う。宅飲み酒場だからまちがいなく女の子の部屋なんだけど。
「え?五年だけなの??」
「え?ノーチャージで一杯300円なの!?」
といろいろと心配されるような要素を多く抱えているアヤノヤ。
けれども、そんな心配以上に自分が欲しいと思ったものを維持でも手に入れるような思春期のような情熱を持って、実行に移した彩乃さん。
維持でも自分の信念を貫き通す、貫き通し続けている。
だけど、どこか不完全で危なっかしいからそれを周りが全力でサポートしてくれている。
もう、アイドルとかそんなんじゃなくて、「娘」という言葉が一番彩乃さんにあっているような気がする。

アヤノヤのコンセプトが1000円握りしめて週4で来れてなおかつ美味しいお酒を楽しめる酒場&みんなが一人一人の自由な時間を過ごせるリビングのような場所。だと思っていたけれども、コンセプトはもっとストレートなものだった。

「夢をとりもどせ」

ああ、夢って見ていいんだ。こんなに楽しい場所があって、こんなに楽しい人たちがいて、そしてこんなに楽しい毎日があるんだってと素直に思える。そんな場所でこそ、夢はきっと育つ。夢にならなくてもいつかは夢になって、夢でなくなる。

そのためには、夢を諦めかけている人の目の前で、夢を追いかけ続ける姿を見せていくってことが大事なんだってことを教えてくれた彩乃さん。

そんな彩乃さんに今は自分の夢の第一歩を手伝ってもらえています。おかげさまで、クラウドファンディングのサイトが以前よりも独りよがりなものではなくなった気がします。

今度、岩手か福岡の美味しいお酒をアヤノヤに置いていこうと思います。
岩手はもちろんエーデルワインで。福岡は….しげますにしようかな?
https://www.hotpepper.jp/mesitsu/entry/20170418/1492480800