厳しい環境下に耐え抜いた後、収穫の時期になるとコーヒーチェリーをまず人の手によって選別し、ここで品質の悪いものやチェリー以外のゴミなどは取り除かれます。ピッカーによるコーヒーチェリーの収穫さらに最終段階であるドライの工程においても、人の手によってコーヒー豆は選別されます。ドライミル(コーヒーチェリーを乾かす場所)コーヒー豆の栽培には広大な土地が必要となる選別と処理を繰り返し、ドライが完了したコーヒー豆(生豆)が船積みされ、長い時間をかけて辿り着いた生豆はロースターの手によって焙煎され、やっと、液体としてみなさまの元へと届きます。一杯600円、800円で提供されるこの赤い果実から抽出されるコーヒーにはそれだけ長い年月と多くの人が関わっていることを、是非みなさまに知って頂けたらと思います。徹底された品質管理と農園で働く生産者の労力を考えると、実は高くないのかもしれませんね。手伝いをする子供現地での取引価格はバケツ1杯約2ドルスペシャルティーコーヒー協会が定める、スペシャルティコーヒーの定義のひとつに、"消費者が美味しいと感じること"とあります。スペシャルティーコーヒーは、飲んでもらったあなたが美味しいと感じた時、初めてスペシャルティコーヒーになるのです。"From Seed to Cup"この言葉の意味を少しはお伝えできたでしょうか?生産者から消費者まで全ての方々の協力があり、スペシャルティコーヒーは成り立っています。みなさんが美味しいと思うコーヒー豆に出会えたら、それは運命の出会いなのです。そのコーヒー豆を買ってお店でも、お家でもたくさん飲んで欲しいです。(それがhugcoffeeで焙煎したものなら、なお嬉しいです!)微力ですが、それが農園への評価にも繋がりさらなる品質向上にも繋がります。こうした背景も含めて、少しでもスペシャルティーコーヒーに興味を持って頂けたら嬉しいです。これまで、なんとなくhugcoffeeのコーヒーを飲んで、「美味しいな」と思ってくださっている人たちにも、その長い道のりを考えながらその土地の風味を感じてコーヒーを飲んでいただければまた違う楽しみがうまれるはずです。農園主のオルマン氏とhugcoffee焙煎士村松 由佳子



