みなさん、こんにちは。NPO法人D.Liveです。この度は、休校期間中のオンライン自習室無料実施についてご支援いただきまして、誠にありがとうございました。おかげさまで休校期間中でも変わらずに子ども達とつながり、学習習慣をつくることができました。この『D.Liveまなびブック(仮)』は、私たちD.Liveがボランティアさんに向けて研修するときの資料や、これまでの講演先でお話しした内容を集めたものになっています。D.Liveをご支援いただいた人たちって、どんな人たちだろうと考えたときに、保護者さんやカウンセラーさんのように子どもと一対一で関わる人。学校や学童の先生のように一人で複数の子どもと関わる人。子どもや教育に関わる人とはいえ、いろんな立場が想像されます。 こちらの『D.Liveまなびブック(仮)』では、私たちD.Liveがずっと大切にしてきた自尊感情の解説はもちろん、子どもと一対一で関わるときと、複数の子どもと関わるときの二つの場面を想定して構成しました。気づけば、この冊子は、アーティストが出すコンピレーションアルバムみたいな冊子になりました。しかも、当時は資料として配らなかったけど講演先で話したことも文章化して載せるなど、随所に加筆修正をしています。アルバムにも原曲じゃなくて、リミックス版が収録されていることがあるじゃないですか。あれと同じです。ですので、もしこの冊子をボランティアさんが見つけたら、「あれ、なんだか自分がもらったやつよりも説明が細かかったり、知らない話があったりするんですけど……」と言われるかもしれません。ボランティアさんたちには、おいおいここに載せたことも伝えていくつもりです。 さて、今回のコロナ禍における2020年3月〜5月までの休校期間中はまさしく「変化の激しい社会」を実感する日々でした。教育業界や学校では、オンライン授業や動画配信で対応するところがある一方で、休校中の学習課題を一軒ずつポスティングするところもありました。子ども達の学習を担保するために、それぞれができる範囲で工夫に工夫を重ねて過ごした三ヶ月でした。ですが、工夫を重ねても手が届かない部分もあり、社会や現在の教育システムが抱えている課題が多くの人たちに実感され、「変化の激しい社会における新しい教育のあり方」を考えざるを得ない三ヶ月でもありました。 実は「変化の激しい社会における新しい教育のあり方」という言葉を、これまでは教育系のイベントでよく使われる売り文句くらいにしか思っていませんでした。「今、売れています」とか、「○○の新定番!」と同じ、売るための定型句という扱いをしていました。といいますのも、少なくとも10年以上前からこのフレーズは教育系イベントや書籍の帯などに多用されています。多用されている割に、「変化の激しい社会における新しい教育のあり方」というフレーズ自体にも、このフレーズを使って宣伝したいものにも10年前から大した変化を感じられず辟易している部分があったからです。しかし今、本当の意味で「変化の激しい社会における新しい教育のあり方」を模索する時代になってしまいました。このまえがきを書いている時点でも、たくさんの論点が出されています。 本当に9月入学にするのか?それより20人学級の実現じゃないのか。三密を避けた体育はどうしたらいんだろう?アクティブラーニング時代なのに密じゃない話し合い活動って?オンライン授業を始めてみたら、オンラインの方が授業も進むし、オンラインを希望する生徒もいるしどうしよう? これまで通りにはならないだろうと予想される教育シーンの中で、この冊子は「できるだけ長期にわたってリーダブルである」ことをめざして作りました。ですので、zoomの使い方とか、オンラインフリースクールのコツみたいなものは載せていません。どんな社会や教育の形に変化したとしても、D.Liveがずっと大切にしていきたい子どもとの関わりや背景にしている理論を載せています。 なお、ボランティアさんに向けた研修資料を下敷きにこの冊子は作っています。D.Liveのボランティアさんは社会人、学生を問わずボランティア未経験の人が多いです。初めてのボランティアに参加した人でも分かってもらえるように作っているので、この冊子を手にされた方の中には既知の内容も含まれているかもしれません。ごめんなさい。冊子の最後に参考文献を載せています。さらに学びを深めたい人はぜひ参考文献をご覧ください。 最後になりますが、改めてご支援いただきましてありがとうございました。この冊子が皆さまのお役に立てることを願っています。『D.Liveまなびブック(仮)』目次・自尊感情って何?・調査結果から見える子どもの自尊感情の実態・自尊感情を構成する4つの要素と年齢ごとの重要ポイント・「やればできる」を育てる自己効力感について・オンライン時代に合わせた社交性感覚の理解・ナナメの関係でいるために守って欲しい3つの態度・子どもの気持ちを汲むための聞き方と質問の仕方・「ご機嫌スイッチ」のススメ・子ども達にワークショップをするときに大切なスキル『ファシリテーション』・ワークショップやアクティビティの質を団体内で高めるためにできること・トラブルの再発防止のために見るべきポイント・おまけ:中高生でもノってきたワークショップやアクティビティの紹介
本日はオンライン自習室は、人数少なめの6名。人数は少ないですが、みんな以前から交流のある生徒たちだったので、オンライン自習室を使った感想などを聞いてみました。(高校生)「普段、一人では1時間半も勉強続かないけど、ここだと集中出来る」「勉強の気分転換になる。自分は、一人でやったり、友達とやったり、ここでやったり、いろいろやり方を変えてるからオンライン自習室が気分転換になってる」「普段だと兄弟とやっても遊んだりして集中できないけれど、ここだと集中できるのでいいです」(中学生)「人に見られているから集中できる」「勉強部屋はさぼらないで勉強できていい。また集中できるから自習などに行けないときに便利だった。」オンラインでつながっているから、家でも集中できる環境がつくれています!
D.Liveと同じ滋賀県草津市で活動し、何度もコラボイベントでご一緒させていただいた認定NPO法人くさつ未来プロジェクトの堀江さんからも応援メッセージをいただきました。保護者の視点からいただいたメッセージに、オンライン自習室の意義がぎゅっと詰まっています。 ーーーーーーー息子は、高1、中3、小6。突然の休校要請から非常事態宣言まで。学校からは課題が次々とポストに届きますが、学年をまたいでの休校に、中3次男は特に、どうやって勉強したらよいのかわからない様子。課題には取り組むけれど、不安はどんどん大きくなっていく様子。学校が始まるとついていけなくなる子が増えるのは目に見えています!学校NGの今こそ多様な学びを子どもたちに。学校以外の場所にいる大人が子どもに寄り添い、伴走できる仕組みを地域に作ってくれるこのクラウドファンディングを心から応援します!
以前、D.Liveの主催する「不登校のおはなし会in滋賀」のゲストとしてお越し下さった石田さん(むらさきさん)からメッセージをいただきました。石田さんとは5/15(金)にyoutubeにて「いまこそ不登校について考えよう」というテーマでトークライブを致します。石田さんがゲストでお話しくださったときの動画はこちらーーーーーーーー「自分は自分のままでいいと思える安心感」と「ちょっとチャレンジしてみようと思える意欲」が育まれる居場所づくりに取り組んでこられたD.Liveさん。 そんなD.Liveさんの取り組みは、まさに「ありのまま」を受け入れる『福祉』と、「よりよく」を目ざす『教育』を融合した実践だと思います。 D.Liveさんのアプローチを必要とする子ども達に、安定してサポートが届く社会が実現することを願います!
今日は7名の生徒がオンライン自習室にきて、学校の課題や受験勉強などに取り組んでいました。英語の勉強をしたり、数学をしたり、進路の相談をしたり。ただ、勉強するだけでなく、ちょっとした相談や質問もできるようになっています!オンライン自習室の利用も随時受け付けております。5月だけのご利用でもOKですので、お気軽にお問い合わせください。●D.Liveオンライン自習室について日時:毎週水曜、金曜の18時〜19時半。希望のお日にちを選んでいただきます。両日でも構いません。対象:中1〜高3で利用を希望される方。人数:1コマあたり10名程度。お月謝:五月中は無料(六月以降は週1回一万円のお月謝の予定です。)ご準備いただくもの:学習道具、zoomアプリをいれたスマホかタブレットかパソコンオンライン自習室の利用の仕方についてはこちらから





