2023年にお披露目する「大仏」を大急ぎで制作中です。
ちなみに、モエレ沼公園「ガラスのピラミッド」での展覧会会期は2期に分かれております。
第1期ではまず、「スペース2」というギャラリー空間で「大仏の肩まで」を、勧進キャラバンなどの関連資料と共に展示します。
そして、第2期には「アトリウム2」という広い空間で「大仏の全身」をお披露目する流れになっています。この第2期でも「スペース2」の展示は見られますが、少し展示内容が変わります。
「大仏カー」が廃車になってしまったため、兵庫県尼崎市に安置してあった「勧進仏像」を様々な道具類と共にトラックに乗せ、フェリーで北海道へ渡ってきました。
舞鶴港から小樽港へつながる日本海フェリーは、太平洋に比べてずっと波が高いので、20時間以上ベッドから立ち上がれません、、。
北海道に到着し、札幌市にある「なえぼのアートスタジオ」に荷物を下ろします。会期までは基本的にここで大仏の部材を制作していきます。
コンパネ3枚を圧着させた板材に、鉄のアングルを取り付けていきます。
大仏のパーツはいくつかに分かれるようになっていますが、一つ動かすのにも4人以上の男手が必要なほど、とっても重いのです、、・
制作のために一緒に北海道へ渡ってきた前田さんは、毎日ここで朝から晩まで作業し、「天神山アートスタジオ」に滞在します。
制作だけでも大変な作業ですが、雪の北海道に相当なエネルギーを費やしていました。
なえぼのアートスタジオはかなり広いのですが、大仏を立てるための6mの高さはありません。なので、1週間ほど月形町にある「ツキガタアートヴィレッジ」で仮組みの作業を行わせてもらいました。
「ツキガタアートヴィレッジ」はオープンしたばかりの廃校を利用したアートスペースです。とっても綺麗で素敵な空間なので、傷をつけないように注意しながらも、6mという巨大な木材を組みあげていきます。
展覧会 第1期で展示する「頭部」だけでも約3mあります。
これをさらに3mの高さの、体の上に乗せなければなりません。
この組み上げが段取りよく進むかが、大きな心配の一つではありましたが、アーティストでもある大工の「KICK」さんの助けを借りて、なんとか6mの主要部分を立ち上げることに成功しました。
組み上げるのも大変ですが、解体するのも同様に多くの人手がいります。
月形町の方々のご協力のもと、解体した部材と足場をトラックに乗せて、頭部は「モエレ沼公園」に、残りは「なえぼのアートスタジオ」に戻します。
この解体と運搬の作業だけで丸1日を要し、体はすでに疲労困憊、、。
「モエレ沼公園」にて、大仏のサイズ感と設置場所などを再確認。
まずは第1期の展覧会に向けて、展示作業に入りました。
組み上げ、解体、運搬と、とにかく人手が足りなくて困っています、、。
もし手を貸していただける方がいれば、ご連絡ください!
次回報告は、第1期の展覧会スタート時に!!