「大仏安置までの道のり1」のつづき
8/30(金) 豪雨→ 晴
今日は一日中スコールなので、屋根のあるところで棚板を選別したりして、すぐに設営作業を再開できるように下準備。また、明日は芸術祭初日の上に、「開眼法要」と「ガクさん(陶芸家)の仏前結婚式」もあるため、洞春寺山内は、それぞれが大忙し。
山口市内は厳戒態勢で、配達業者もすべて営業停止しているため、問い合わせもできない。明日からのワークショップに必要な道具も届かないので、急遽100均に買い出しにいくが、営業停止のお店が多数。とにかく荷物が届かないと進められないこともあり、対策に追われる。
まだまだ大仏が不安定な状態なので、ずっと暴風を心配していたが、どうやら台風は逸れて弱まってくれたらしい。
雨の上がった夜中に、近所のマックへ走る。ブンちゃんたちが作ってくれる一汁一菜はホントに美味しいのだけど、そろそろジャンクを接種しないと体力がもたない。
8/31(土) 快晴
朝から天気は晴れ渡り、昨日までの嵐が嘘のよう。札幌から送ったミニ大仏14箱も2日遅れで到着し、一安心。
前日の話し合いで、「開眼法要と大仏設営を同時並行で進める」ことに決定。開眼法要は深野住職の導師のもと、ケンさん、フッさん、ブンちゃん、風間は僧侶側に。前田さん、川西くん、ニイさんは、ある種のパフォーマーとして大仏設営側に。
やっと再開できた大仏設営は、「開眼法要」中になんとか足部分を取り付けられるまでに進む。
法要後に、TVなどのインタビューを受ける。たしか17:45から5チャンネル(yab)で放映予定だったけど、すっかり忘れてた。そもそも洞春寺の居間にあるTVは、いつも点いていないし。
今日からスタートした「水の上芸術祭」は大盛況。「公開仏前結婚式」が開催された事もあり、お寺全体がお祝いムードに。昔はお寺でよくやっていた「餅まき」は、やはりメチャクチャ盛り上がる。
ご開帳中の観音様(重要文化財)前で実施したミニ大仏ワークショップにも、沢山の人が来てくれて、新たなミニ大仏が33体。
9/1(日) 快晴
今日は大仏前で深野住職の「生前葬」を実施。さすが、いつもユニークな深野さんの葬儀なだけあって、法要中に何度も笑いが起きる。それが「誰の葬儀なのか」が、参列者にも明確に伝わる。それが生前葬の特徴。
大仏自体はやっと棚板をつける準備ができて、昨日スカウトしたコウノさん(洞春寺敷地内にある児童養護施設の職員)も一日中手伝ってくれたお陰で、明日には完成できそうな所まで進む。
午前中だけの予定だったミニ大仏ワークショップは午後にも延長して、新たなミニ大仏は更に36体。2日間で69体のミニ大仏が誕生。
風間は北海道に戻らねばならず、離脱。帰還直前に、大仏設営中ずっとカメラを回してくれていたハイジ(オランダ人アーティスト)のインタビューに答える。
9/2(月) 晴
土台となる部材が組み上がり、何百とある棚板を1枚ずつ、選別しながら打ちつけていく。台風天候と打って変わった猛暑の中での作業。
今日の作業は昨日から引き続き、ニイさん、コウノさん、ブンちゃんが来てくれる。ニイさんは木こりの技術を活用し、木の枝からロープを垂らしたプロの高所作業。コウノさんが持ってきてくれた「スライダー式はしご」も必須道具。
全国を共にまわって想いを集めてきた1mほどの「勧進仏像」は、大仏の中に入れる「お内仏」として左足部分に収納。洞春寺のお檀家さんから奉納された「仏舎利 (ブッダの骨)」も中心に収納。
作業は夜まで続き、ケンさんが持ってきてくれた夕飯は大仏の中で食べる。竹林の中に浮かび上がる「夜の大仏」はとても幻想的。
これでやっと組み立て作業は完了し、あとは明日「ミニ大仏」を並べていけば、、完成!
9/3(火) 晴
朝早くから、芸術祭の出展アーティストや洞春寺に滞在している方々にも手伝ってもらい、約1300体のミニ大仏を並べていく。クラウドファンディングをはじめとした、出資者のお名前を明記した看板も打ちつけ。(今回の木札は仮のもので、新たに制作します。)
プロジェクトの最終局面、7日間の「大仏安置までの道のり」がやっと完了します。
前田さんも川西くんも今日中に帰らなければいけないので、高い所に載せるのは後日ニイさんにお願いすることに。細かいところまでチェックができていないので、今月中に改めて「洞春寺」伺う予定です。
9/28(土)に、改めて洞春寺にてワークショップも実施予定なので、お近くの方はぜひ!