メキシコ 新田です。
現在CAMPFIRE公開7日目
現在目標金額の23%になりました、
応援、支援頂いた方、本当に有難う御座います。
気合を頂きました!
メキシコでのコロナの状況はあまり良くなく
日に日に感染者が増えており、ピークが見えない状況です。
本当に早く気持ちよく外出できる日が戻る事を願っています。
さて、今回の第2回目の記事はA-5等級の秘密を掲載して行きたいと思います。
あまりお肉の仕事をしていない限り知るきっかけが無いかと思いますので
一緒に確認して行きたいと思います!
【A-5等級の秘密】
①A-5等級は希少?
②今世界中で和牛ブームなのは牛肉の輸入自由化のおかげ
③世界に和牛を広めて行くには?
【A-5等級は希少? 】
A-5等級の黒毛和牛、希少だから値段も高いと思っている方もいるかと思われます。
僕も最初和牛の事を知る前はそうでした。
実は今現在和牛市場に出回っている和牛の品種は、
9割以上は黒毛和種(和牛)という種類の真っ黒な和牛です。こんな牛です。
日本3大和牛ブランドとして有名な神戸ビーフ、松坂牛、近江牛などは
全てこの黒毛和種という品種。
褐毛和種、日本短角種、無角和種等、ほかにも和牛の種類がいますが
他種に比べると最もサシ(霜降り)が入りやすく、和牛のイメージと言えば黒毛和種の
霜降りが綺麗に入った肉を思いうかべるのでは無いでしょうか?
実はここ数年でA-5等級と格付けされる黒毛和和種は決して珍しくなく
15年前と比較し、A-5等級と判別される比率は2倍以上になっています。
ここ最近では黒毛和種3頭に1頭以上はA-5等級に格付けされているほどです。
遺伝データを取り、肥育方法を改良してきた和牛農家さん達が数十年かけ
努力してきたから身近にA-5の和牛を食べられるようになりました。
多くの国が和牛の輸入を解禁しはじめ、今世界に和牛が広まり始めています。
【今世界中で和牛ブームなのは日本が牛肉の輸入自由化したおかげ 】
ここまで和牛が世界的ブームになっているのは
やはり他の牛肉と違い綺麗な霜降りがあり高級品として認識されているからだと考えています。
A-5の和牛と思い浮かべれば高級な霜降り肉。実はそのイメージの土台を作ったのは
日本の牛肉輸入自由化がきっかけと言われています。
1991年に日本は牛肉の輸入自由化に踏み切り、
海外から美味くて安い赤身の牛肉を輸入し始めました。
日本政府や農家さんは和牛の市場を守るために和牛の差別化に力を入れ、
海外からの安価な赤身牛肉に対抗するため、和牛最大の特徴である
高級霜降り肉=最高の肉とし広め、
A-5等級の需要が増加。1番高値で流通され需要が高まった事もあり
A-5等級が増えるよう農家さんたちも和牛を改良し、
様々な和牛ブランドも作り上げてきました。
現在では300を超す種類の和牛ブランドが日本には存在すると言われています。
高級な飲食店で出すのはA-5等級の綺麗なサシが入った和牛。
1度は食べてみたい世界最高級の日本の牛肉。
このようなブランディングイメージを作り上げてきた日本の和牛、
世界で牛肉唯一と言える強烈な個性を持ちます。
ここメキシコのお客様でもA-5等級以外の発注はないくらい、A-5等級のイメージは強烈です。
どうせ食べるなら最高級なA5等級の和牛が良い、
多くのメキシコの方達はそう思い和牛を注文しています。
最高級霜降肉りのイメージが強まったのは海外輸入肉の対抗するため、
この歴史が無ければここまでしっかりとしたブランドイメージは和牛には無く、
世界に受け入れられていたかわかりません!
【世界に和牛を広めて行くには?】
海外国では次々と和牛の輸入解禁が進んでいます。
ここメキシコでは様々な種類の牛肉や
アメリカや現地生産のF1和牛(和牛のDNAが入った交雑種)
もあり綺麗な霜降りが入り日本の和牛よりはるかに安価で販売されています。
元々の和牛イメージにより他国では和牛が’広まりつつありますが
本当の意味で日本の和牛を広めて行くには現地の人達に正しい知識を広め、
飲食店などには正しい知識は勿論、捌き方、売り方をサポートし、
お客を呼べる儲かる目玉製品として認識されなけば扱ってくれません。
又、正しい知識を広める事によって高価な和牛にお金を出す理由を作る事で
差別化に繋がる事になると考えています。
和牛は他の肉と違い○○だから今日は和牛を食べよう、いろんな牛肉が有る中でメキシコの
人達へはっきりした和牛を選ぶ理由を作って行ければと思い活動しています。
最後にこの先メキシコではコロナの影響がいつまで続くかは正直まったくわかりません。
ただ一つ言えるのは色々な事や人の心理がコロナで変わったという事です。
僕らは自分達のポリシーや目的は変えず柔軟に対応し、メキシコへ和牛を広めて行きます。
どうかまだまだ皆様のお力が必要です!お力をお貸し頂けないでしょうか?
どうか宜しくお願い致します。
メキシコより、新田翔
※次回メキシコから書く、和牛を知る事が出来る記事第3回目は神戸ビーフと和牛の違いとは?