活動報告#3
こんにちは。関西学院大学総合政策学部の衣川知里です。
今回は現地で使用されているおむつについてお話しさせていただきます。
現地では、現在も通常の生活においても、紙おむつを使用しています。また、その紙おむつも使用を必要最低限におさえ生活費の負担を減らしています。具体的には、夜間や外出時など以外の時のみ使用しています。日中下半身はなにも着用しておらず、排泄毎におしりを水で流しているのが低所得層コミュニティの一般になってしまっているのが現状です。
現地では布オムツは使用されておりません。その理由は3点あります。1つ目は、布オムツが高いこと、2つ目は洗剤を購入できない場合もあること、3つ目は布オムツを洗うための環境が整っていないことです。1つ目と3つ目について詳しく説明をさせていただきます。
まず初めに1つ目の布オムツが高いことに関しては、現地で布オムツ1パック(6枚入)は現地の最低賃金2日分以上の値段で販売されています。これは紙おむつ12枚の値段相当です。現地では貯金をできるほどの余裕のある世帯が少ないため、まとまった金額を出すことは、低所得層コミュニティではとても難しいのが現状です。このため、金銭的理由から布オムツを購入できないことが理由の1つとして挙げられます。
続いて3つ目の洗濯がむずかしいことに関して説明いたします。現地の低所得層コミュニティでは、自宅に水道がない家も多く洗濯は村の井戸でしています。しかし、その井戸も2000人住む村に2つとかなり少ないのが現状です。また、共同の井戸で汚物を洗うのは大腸菌など衛生面の心配もあります。このように、インフラの観点からも布オムツも使用することが難しいことも理由の1つとして考えられます。
コロナウイルスが猛威を振るうことにより、現地ではますます紙オムツが手に入れにくいのが現状です。1日でも早くこの現状が終わることと、低所得層コミュニティの方達がもっと衛生的な環境下で生活できるようになることを私たちも願っております。
衣川知里