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今日は、参鍋養鶏場がある切山集落についてご紹介します。
平家の里としても知られる切山集落ですが、その永い歴史を物語るように多くの文化財や史跡があります。
今日はそのうちの一つ、「生き木地蔵」についてご紹介します。
生き木地蔵とは、読んで字のごとく生きている木に彫られている仏像であり、切山随一のパワースポットです。生き木地蔵がある場所までは車で行けない為、200mほど手前の駐車スペースに停めてそこからは徒歩で向かいます。
天気の良い日は木漏れ日が参道を照らしとても気持ちが良いです。森林浴を楽しみながら進んでいくと生き木地蔵が見えてきます。
手前の建物の中にあるのが初代、奥の木に彫られているのが2代目生き木地蔵です。
初代の生き木地蔵は享保16年(1730年)に鈴木庄兵衛という仏師が彫ったとの記録が残っています。弘法大師の姿を彫ったものだと伝えられており、拝めば耳の病気が治ったり願いが叶うと言われ、昔から人々の信仰を集め大切にされてきました。
しかし、300年近い時間の経過とともにこの仏像が彫られている木が枯れていってしまい、このままでは貴重な仏像が失われてしまうと危惧した住民の方々が、切山平家遺跡保存会とともに香川県観音寺市の仏師である凡海(本名・荻田文昭)さんにお願いし、昭和54年に復元したものが2代目の生き木地蔵です。
初代の仏像はこれ以上の腐食を防ぐため、周りを建物で囲い保護されています。中を見て見ると確かにかなり朽ちてしまってはいますが、まだ仏像の形を保っているのがわかります。300年近くもの間風雨にさらされながらもまだその形を留めているというのは、それだけ地元の人々に大切にされてきたのだと思います。
そして2代目生き木地蔵もその存在感がすごく、森の中にこういった仏像があるというのは、とても神秘的な雰囲気でした。
時間帯によっては太陽の光が生き木地蔵を照らし、まるで後光が差しているような写真も撮れたりするので、さらに神秘的な気分にさせてくれると思います。
ちなみに、駐車スペースへ向かう途中の道からは、写真のような絶景を見る事ができます。実はクラウドファンディングのトップページの写真もここで撮りました。
知る人ぞ知る、隠れた絶景ポイントなので、訪れた際はぜひこの景色も楽しんでみて下さい。(阿部)