私たちがなぜこのプロジェクトを立ち上げたのか。一番大きなきっかけは、現地で奔走しているGigih氏(以下、ギギ氏)のまっすぐな想いと行動力に感銘を受け、彼の新たな挑戦を後押ししたいと思ったから。
本日は、ギギ氏はどんな人?何を目指してWeCare.idを設立したの?という事をご紹介させて頂きます。
WeCare.idを通して達成したい事は?という問いに対し、ギギ氏 は「インドネシアを健康な国にする事」と答えてくれました。「健康」という必要不可欠なものが担保されてこそ、人は安心安全を感じ、活き活きと生きる事ができるはず、「健康」を多くの人が手に入れるために人と人が助け合う場を創りたい、と語ります。
ギギ氏 は、小学校入学前からコンピューターで遊び、高校在学中からウェブデザイナーとして活躍していたという生粋のエンジニア。医師の家庭に育ち、自室は病室のすぐ隣、という環境で幼少期を過ごしながらも、自身はcomputer engineeringの道を迷うことなく選んだとの事。そして大学在学中、様々な活動に参画する中で、多くの人を社会的活動に巻き込んでいくことの難しさを実感し、いつか、テクノロジーを使って簡単に人々が活動に参加できるようになれば、という思いを持っていました。
大学卒業後、エンジニアとして様々なプロジェクトを成功させながらも、何かが欠けている、と感じていた日々。その時、Global Shapersのコミュニティにて出会ったのが、Mesty Ariotedjo医師(以下、メスティ氏)でした。彼女は、都市部から離れた遠方地域での医療実習にて、医療設備の不十分さ、そして高額な交通費が負担になり十分な医療へのアクセスが限られているという事実を目にし、「誰もが平等に医療を受けられる社会」を創りたい、と強く願っていました。
多くの人が人生でより良い経験ができるように、その為に何よりも人々が「健康」でいられるように、それを達成する為には人と人の助け合いを作り出す場が必要だ、という想いを持つギギ氏とメスティ氏は意気投合し、出会った数か月後には、医療費用に特化したクラウドファンディングプラットフォーム WeCare.id が設立されました。“Everyone deserves healthcare” をモットーに、必要な人に必要な医療が届けられるよう、助け合いを生み出すプラットフォーム。2015年に設立されて以来、3,500名以上へ累計2.8億USD以上の医療費を届けています。
華々しい設立ストーリーに見えますが、設立直後プロジェクトが軌道に乗るまで、ギギ氏は耐え難い孤独や不安に苦しみました。ただし、彼は、その一年こそが自身を強くしてくれた素晴らしい一年だったと私たちに語ってくれました。描いた理想を信じつづけ、WeCare.idのプラットフォームを築き上げた彼の信念の強さ、粘り強さこそが、WeCare.idで働くスタッフや、私たちを惹きつけるものに違いないと思います。
今までに築いてきた医療機関・支援企業とのネットワークを持つWeCare.idだからこそできる事があるはず、と新型コロナに対して素早くアクションを起こしたギギ氏。
少しずつの皆様からのご支援が、ギギ氏率いるWeCare.idによってインドネシアで大きな力に変わります。
ご支援のほど、よろしくお願い致します。