本文に”戸田レーシング”さんにてクランクシャフトのダイナミックバランスを取ってもらうと書きましたが、この”クランクシャフトのダイナミックバランス”について、もう少し詳しく説明します。
クランクシャフトはガソリンの燃焼圧力を回転運動に変換しているエンジンの中でも中心になるパーツです。
このクランクシャフトの回転が、エンジンに回転そのものですので、1分間に数千回転という高回転で回るので、僅かな重量バランスの狂いがエンジン振動や回転抵抗となってしまいます。そこで製造時において重量バランスが確認され、バランスウェイトに穴を開けることで質量の調整が施されています。
つまり、クランクシャフトは、最初からメーカーでバランスは取ってあるということです。
では、「”戸田レーシング”さんにてクランクシャフトのダイナミックバランスを取ってもらう。」とはどういことか?
メーカーでバランス取りされている以上に精密に取り直すということです。
これにより、エンジンは滑らかに回転するようになります。
もちろん、クランクシャフトのダイナミックバランスを取り直すだけではダメですよ。組み付け作業や他の部分の精度もあります。小さなことの積み重ねが”いいエンジン”を作るのです。
地道な作業ですが、これをすることによって極上スイーツが舌の上で、とろける様なフィールのエンジンになります。
このクランクシャフトのダイナミックバランス取りを戸田レーシングさんに依頼するのは、地元企業というだけが理由ではありません。
戸田レーシングさんはフォーミュラマシン・コンストラクターとしてレースでの実績を残している企業だからです。