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持続可能な森の暮らしの実現へ!北海道産100%メープルシロップづくり

本プロジェクトは、単なる搾取ではなく、森の恵みであるカエデ樹液を頂き続けるために、馬の力を借りながら次世代まで続く森づくりというライフスタイルを実践し、持続可能な社会の一端を担うようなメープルシロップづくりを目指す取り組みです。

現在の支援総額

310,000

38%

目標金額は800,000円

支援者数

31

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2018/04/19に募集を開始し、 31人の支援により 310,000円の資金を集め、 2018/05/31に募集を終了しました

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現在の支援総額

310,000

38%達成

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目標金額800,000

支援者数31

このプロジェクトは、2018/04/19に募集を開始し、 31人の支援により 310,000円の資金を集め、 2018/05/31に募集を終了しました

本プロジェクトは、単なる搾取ではなく、森の恵みであるカエデ樹液を頂き続けるために、馬の力を借りながら次世代まで続く森づくりというライフスタイルを実践し、持続可能な社会の一端を担うようなメープルシロップづくりを目指す取り組みです。

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北海道らしい持続可能な「暮らし」を営む


はじめまして。大沼流山牧場の加藤京子です。

私は名古屋生まれ、名古屋育ち。自然に憧れて、森林のことを知りたくて、大学では森林生態学を学びました。その後、北海道に移住し、自然体験NPOで子どもの自然体験活動や森林環境教育プログラムを行ってきました。

大沼流山牧場では、荒れた森の整備をしたり、薪作りなどの森の恵みの利用することを通じて、人と森を繋げることや持続的な森の暮らしを模索しています。

 

 


大沼流山牧場のある、道南・七飯町は、開拓と東西文化融合のはじまりの地です。

七飯町は、七重官園(日本初の農業試験場)が設立し、西洋農業の発祥を機に開拓の実験をした地域であり、その開拓時に重要な役割を果たしたのが日本在来馬の「どさんこ」だったのです。しかし、どさんこは、徐々に活用の場が失われていき、今では絶滅の危機にまで追いやられています。


私たちは、自然や動物といった、命を中心にした考え方をしながら、このどさんこの活用を通じて、種の保全に取り組みます。


牧場が育む、「森の暮らし」「農園の暮らし」「牧場の暮らし」の3つの暮らしを中心としながら、どさんこを中心とする在来馬をテーマに、大自然の中で生き物本来の暮らしや文化を大切にしていきます。


そして、創造や多様性、そこから生まれるイノベーションによって展開される「21世紀の開拓」を進め、地域に根ざしたこのどさんこを中心に、過去の開拓から学び、人が自然と動物と協働する新しい未来を世界に提案することを目指していきたいと考えています。

 

 

 

北海道産100%メープルシロップづくりに挑む

カナダでは、インディアンの生活文化を受け継ぎ、いかに樹木を痛めないで森のめぐみを頂くか、次世代に続く健康な森づくりをどうすれば良いのか、という知恵があり、さらに、今も日々研究が続いています。 北海道は、カナダと同じような樹種の森が広がっており、森のめぐみを利用する暮らしが出来る土台がありながら、残念ながら樹液の利用はほとんどなされていません。 単なる搾取ではなく、次世代に続く健康な森づくりをしながら、森のめぐみを頂くというライフスタイルをカナダから学び、持続可能な森づくり、社会づくりを目指していきたいと考えています。

 

着目したのは、メープルシロップ。敷地内の広大な森を形成するカエデ。そこからの恵みを暮らしの中に取り入れていきたいという思いから、プロジェクトをスタートさせました。

3月の数週間しか採取することができないカエデの樹液を、ほとんど毎日森の中に採取しにいって、薪ボイラーで樹液を煮詰めてメープルシロップを作る作業は、毎日樹液の出方が異なることを発見したり、試行錯誤しながらも、本場カナダの技術と考え方を学び、100%地元産のメープルシロップづくりに成功。

これから沢山のみなさんに知っていただこうと力を入れています。

 

 

 森を育み、森の恵みに触れる

大沼流山牧場の周りにある森は、元々、北海道旅客鉄道株式会社さんの元ゴルフ場開発予定地の一部で、長年ほとんど手入れされてない荒れた状態でした。
専門スタッフと一緒に作業をしながら森林の整備を進め、少しずつ森林の中に人が入って行きやすくなってきたので、次の段階として、森の恵みを利用したいと考えるようになりました。

 

 

この森には、イタヤカエデの木が多くあり、運良くカナダ人のアドバイザーと繋がることが出来たことがきっかけで、既存事業の牧場経営と合わせて、イタヤカエデの樹液を採取して、メープルシロップを作ってみることに。

 

 

なじみが薄いかもしれませんが、カナダでは、木を痛めない樹液の採取の仕方や森づくりのノウハウがあります。メープルシロップを使う事によって、 森づくりや森のめぐみを利用しながら豊かなカエデの森とともに暮らしています。

私たちは、カナダに学び、樹液を頂き続けるために森づくりも同時に行うことを通じて、持続可能な社会の一端を担うようなメープルシロップづくりを目指していきます。

 

 

春先の芽吹く直前、大沼流山牧場の森でイタヤカエデの樹液を採取します。 1年の中で3月が一番樹液を吸い上げるので、その時期に樹液を採取します。

 

 


樹液は、どさんこの力を借りて、馬そりで集めてまわります。 樹液採取しやすいように、道の整備や、森林整備を進め、里山保全の活動を同時にすすめていきます。

 

 

次に、メープルシロップの製造。メープル加工場にて商品化に向けてチャレンジしてきました。

森の整備で出た材を薪にして、燃料として活用し、カナダ産のメープルシロップ製造薪ボイラー使用します。ここで、カエデの樹液をメープルシロップになるまで煮詰めます。70Lの樹液から1Lのメープルシロップをつくることができます。

 

 

煮詰まると甘さ、香りともに引き立ち、本格的な100%天然メープルの完成。

カナダでは、メープルシロップは日本の醤油のように料理には欠かせない調味料で、骨粗しょう症改善、血圧を下げる効果、健康な免疫システムをサポートする効能が含まれているなど、有益な植物性の甘味として、注目を集めています。

 

持続可能な社会に向けて、北海道産のメープルシロップづくりによる森のめぐみを利用する新たな文化をつくっていきたい、そのことを多くの人に知ってもらいたい、関わってもらいたい、応援してもらいたいと思っています。

 

 

季節によって、森の様子が変わっていく様子を感じたり、森の中でいろいろな発見があることがとても楽しいです。


大沼流山牧場の森から生まれる手づくりのメープルシロップを味わってもらうこと、多くの人に森に興味を持って貰い、多くの人が森に訪れるきっかけになれば、と思っています。

支援金の用途とその内訳

★薪ボイラー設備費:80万円

安定した品質を保つために、燃焼効率がよい薪ボイラーの安定稼働が必要です!

 

 

メープルシロップ製造の本場カナダからメイプルボイラーを直輸入(カナダの業者さんから、日本初とお聞きしています)。
専用の薪ボイラーにより、樹液だけではなく、敷地内から切り出した間伐材の薪を使用することで、余すことなく森の資源を活用します。

 

 【お返し】森の恵み、メープルシロップのおすそ分け

 

 

今回、ご支援いただきました方へのお返しには、本物の香りと味わいを実際に感じられる100%天然のメープルシロップ、それを使ったグラノーラのセットをお届けします。

 

その他、森林農法で森を守りながら生産しているタイ山岳少数民族のコーヒー、「森の暮らし」を体感するガイドツアー、ゆったり牧場内で過ごすプランをご用意しました。

 

 

新しい未来の開拓、そして次世代へ

新しい未来の開拓を牧場から作り上げていきます。

 

大沼流山牧場産の手づくりのメープルシロップを味わってもらうことで、多くの人に森に興味を持って貰い、多くの人が森に訪れるきっかけにしたい。

 

森の中で森を学び、持続可能に森のめぐみを頂く方法を模索しながら、森と人をつなぎ、北海道らしい「森の暮らし」を次世代に紡いでいきたいと思っています。

 

ぜひ皆さまからのご支援、お待ちしております。

 

 

 

 

最新の活動報告

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  • 2016年の2月に、カナダからメープルシロップを製造する薪ボイラーを輸入しました。これは、アメリカ、カナダ以外で初めてのことだそうです。  アジアで唯一のメープル薪ボイラーです。    メープル薪ボイラーは現場で組み立てるので、ケベック州から70代のベテラン職人さんが、大沼に来て組み立ててくれました。       構造は、鋳物の薪ストーブの上に、直接樹液を入れる入れ物:Panがのっています  Panは二つに分かれていて、Pan1は、下面がデコボコになっていて表面積を大きくして、樹液の加熱効率を上げています(写真左奥)。   樹液が沸騰して、煮飛ばされてだんだん重くなってくると、手前側のPan2に移動してきます。Pan2の下面は水平で、最後にゆっくり煮飛ばします。Pan2の中でも、だんだん糖度が高くなって重くなってくると、手前側に移動して来て、糖度66%に達した時に、取り出します。   Pan1は、かなりぐらぐらと沸騰させます。   Pan2では、糖度が高くなってくると、泡がかなり細かくなってきます。   メープルシロップの沸点は107℃なので、温度を参考にしながら、糖度66%になった樹液だけ取り出します。取り出したメープルシロップは、2重のフィルターで漉します。   このメープル薪ボイラーで、メープルの季節に毎日100リットル〜400リットルの樹液を煮詰めます。    カナダ400年の歴史のあるメープルシロップづくりの智慧のつまったメープル薪ボイラーのおかげで、午前中に樹液を採取して、昼過ぎにメープルボイラーを稼働して、夕方にはだいたい火を止めることが出来ます。手間がかかり高価になりがちな国産メープルシロップを、多くのみなさまがお求めやすい値段にすることが出来ればと思っております。     もっと見る

  • カナダでは、メープルシロップに4つのグレードがあります。   同じカエデの森から樹液を採取して同じ方法で煮詰めても、樹液を採取する時期によって、色や風味が異なるからです。 採取時期が早いほど、色は薄く、繊細な味がします。 採取時期が遅くなるほど、色が濃くなり、風味も増していきます。採取時期が遅くなって暖かくなるにつれて、樹液の成分が異なってくるからだそうです。 採取の早い時期から、「ゴールデン」、「アンバー」、「ダーク」、「ベリーダーク」という4種類のグレードがあり、その風味を活かして、そのままお菓子にかけたり、料理に使ったりと用途が異なります。   2016年からメープルシロップを作り始め、昨年は2種類のメープルシロップを作ることが出来ましたが、今年は色の濃いメープルシロップ1種類のみでした。出来上がりの色と風味は毎年異なります。   その年によって樹液の出方が異なったり、メープル薪ボイラーの使い方を試行錯誤しているからだと思います。   見た目は透明で全く同じ樹液でも、煮詰めると、色が変わることによって樹液の成分が異なることを知ることが出来ます。こういうことからも、樹木が生きているのだな、と、感じることが出来ます。   早春にしか得ることが出来ない森の恵みを通して、樹木の命を感じて頂ければ幸いです。 もっと見る

  • イタヤカエデの樹液を採取する3月は、雪がだんだん減りはじめる時期です。そのため、バケツは、なるべく雪面ギリギリに設置します。   樹液採取の終わり頃の3月末には堅雪になり、木の根元あたりの雪は融けるようになります。   樹液の糖度もこの期間にかなり変化し、樹液の出始めの3月初めの樹液の糖度は2%程度ですが、3月末には1%程度に減ります。   カナダでは、サトウカエデというカエデの木の樹液を煮詰めてメープルシロップをつくるのですが、サトウカエデの樹液の糖度は3-4%とイタヤカエデの倍以上の糖度があります。そのため、サトウカエデの樹液は、40倍に煮詰めればメープルシロップになるそうですが、イタヤカエデでは、60-70%ほど煮詰めないと、糖度66%のメープルシロップになりません。   日本でメープルシロップを作るのは、カナダのカエデよりもかなり手間はかかりますが、美味しい森の恵みを頂き、森づくりに貢献していきたいと思います。 もっと見る

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