持続可能な森の暮らしの実現へ!北海道産100%メープルシロップづくり

本プロジェクトは、単なる搾取ではなく、森の恵みであるカエデ樹液を頂き続けるために、馬の力を借りながら次世代まで続く森づくりというライフスタイルを実践し、持続可能な社会の一端を担うようなメープルシロップづくりを目指す取り組みです。

現在の支援総額

310,000

38%

目標金額は800,000円

支援者数

31

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2018/04/19に募集を開始し、 31人の支援により 310,000円の資金を集め、 2018/05/31に募集を終了しました

持続可能な森の暮らしの実現へ!北海道産100%メープルシロップづくり

現在の支援総額

310,000

38%達成

終了

目標金額800,000

支援者数31

このプロジェクトは、2018/04/19に募集を開始し、 31人の支援により 310,000円の資金を集め、 2018/05/31に募集を終了しました

本プロジェクトは、単なる搾取ではなく、森の恵みであるカエデ樹液を頂き続けるために、馬の力を借りながら次世代まで続く森づくりというライフスタイルを実践し、持続可能な社会の一端を担うようなメープルシロップづくりを目指す取り組みです。

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2016年の2月に、カナダからメープルシロップを製造する薪ボイラーを輸入しました。これは、アメリカ、カナダ以外で初めてのことだそうです。  アジアで唯一のメープル薪ボイラーです。    メープル薪ボイラーは現場で組み立てるので、ケベック州から70代のベテラン職人さんが、大沼に来て組み立ててくれました。       構造は、鋳物の薪ストーブの上に、直接樹液を入れる入れ物:Panがのっています  Panは二つに分かれていて、Pan1は、下面がデコボコになっていて表面積を大きくして、樹液の加熱効率を上げています(写真左奥)。   樹液が沸騰して、煮飛ばされてだんだん重くなってくると、手前側のPan2に移動してきます。Pan2の下面は水平で、最後にゆっくり煮飛ばします。Pan2の中でも、だんだん糖度が高くなって重くなってくると、手前側に移動して来て、糖度66%に達した時に、取り出します。   Pan1は、かなりぐらぐらと沸騰させます。   Pan2では、糖度が高くなってくると、泡がかなり細かくなってきます。   メープルシロップの沸点は107℃なので、温度を参考にしながら、糖度66%になった樹液だけ取り出します。取り出したメープルシロップは、2重のフィルターで漉します。   このメープル薪ボイラーで、メープルの季節に毎日100リットル〜400リットルの樹液を煮詰めます。    カナダ400年の歴史のあるメープルシロップづくりの智慧のつまったメープル薪ボイラーのおかげで、午前中に樹液を採取して、昼過ぎにメープルボイラーを稼働して、夕方にはだいたい火を止めることが出来ます。手間がかかり高価になりがちな国産メープルシロップを、多くのみなさまがお求めやすい値段にすることが出来ればと思っております。    


カナダでは、メープルシロップに4つのグレードがあります。   同じカエデの森から樹液を採取して同じ方法で煮詰めても、樹液を採取する時期によって、色や風味が異なるからです。 採取時期が早いほど、色は薄く、繊細な味がします。 採取時期が遅くなるほど、色が濃くなり、風味も増していきます。採取時期が遅くなって暖かくなるにつれて、樹液の成分が異なってくるからだそうです。 採取の早い時期から、「ゴールデン」、「アンバー」、「ダーク」、「ベリーダーク」という4種類のグレードがあり、その風味を活かして、そのままお菓子にかけたり、料理に使ったりと用途が異なります。   2016年からメープルシロップを作り始め、昨年は2種類のメープルシロップを作ることが出来ましたが、今年は色の濃いメープルシロップ1種類のみでした。出来上がりの色と風味は毎年異なります。   その年によって樹液の出方が異なったり、メープル薪ボイラーの使い方を試行錯誤しているからだと思います。   見た目は透明で全く同じ樹液でも、煮詰めると、色が変わることによって樹液の成分が異なることを知ることが出来ます。こういうことからも、樹木が生きているのだな、と、感じることが出来ます。   早春にしか得ることが出来ない森の恵みを通して、樹木の命を感じて頂ければ幸いです。


イタヤカエデの樹液を採取する3月は、雪がだんだん減りはじめる時期です。そのため、バケツは、なるべく雪面ギリギリに設置します。   樹液採取の終わり頃の3月末には堅雪になり、木の根元あたりの雪は融けるようになります。   樹液の糖度もこの期間にかなり変化し、樹液の出始めの3月初めの樹液の糖度は2%程度ですが、3月末には1%程度に減ります。   カナダでは、サトウカエデというカエデの木の樹液を煮詰めてメープルシロップをつくるのですが、サトウカエデの樹液の糖度は3-4%とイタヤカエデの倍以上の糖度があります。そのため、サトウカエデの樹液は、40倍に煮詰めればメープルシロップになるそうですが、イタヤカエデでは、60-70%ほど煮詰めないと、糖度66%のメープルシロップになりません。   日本でメープルシロップを作るのは、カナダのカエデよりもかなり手間はかかりますが、美味しい森の恵みを頂き、森づくりに貢献していきたいと思います。


カエデの樹液を採取している森は、大沼流山牧場で主に活動している場所よりも、少し離れた場所にあります。普段は、なかなか人が行かないのですが、子ども達が遊びに来てくれることもあります。  森で遊ぶのに慣れた子ども達は、自由な発想で、自由に遊び回ります。   メープルの森づくりは、子ども達が森の中に入りやすいようにも心がけています。   牧場の暮らしキャンプでは、カエデ樹液採取のお手伝いもしてもらっています。   メープルの森が、子ども達の原体験の場となればと思っています。


メープルの森の森づくりをしたり、3月に樹液採取をしている時に、様々な生き物に出会います。         雪の上には、動物の足跡も見かけます。       雪の上に大量の糞が落ちている場所の隣に生えている木の上を見ると、エゾモモンガの巣の穴らしき物を見つけることも出来ました。     多くの鳥の鳴き声や、キツツキの木のたたく音も聞こえてきます。    様々な生き物が住む森を、メープルシロップづくりを通して保全していくことが出来れば、と、思っています。


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