オフグリッドシステムを未電化地域や被災地に届けたい!
こんにちは、途上国未電化地域の電化の事業を行っている
エクスチャージ(株)の澤幡と申します!

◎澤幡です。(写真右側)ハチミツ家族のいる未電化地域の村に電力を!
私は東日本大震災の後、住んでいたマンションで管理組合の理事長を務め、災害対策を検討していました。水道は目途がついたものの、停電対策はなかなかできません。オール電化マンションだったので、停電は大問題です。発電機を使うにしても、騒音や排気ガス、燃料の補給時の危険を伴います。もちろん冷蔵庫や炊飯器も使いたいと思いました。
ある日カー用品店へ車のオイル交換をしに行き、待ち時間にバッテリーの宣伝を見ていると、バッテリーは一般的に常に充電され続けていて、100%になっても充電を続けていることを知りました。それならバッテリーをもう一つ付け加えて充電してもいいじゃないか?そう考え、動き始めました。
システム構築のための部品を調べ、検討し、試作システムを構築していきました。しかし安全性や使い勝手を検証していく中では、様々な問題があり、1つ1つクリアしていく必要がありました。そして、安全に使える充電器を見つけ、
女性でも安全にそして容易に脱着できるコネクタを開発しました。
それがエクスチャージコネクタです。
◎エクスチャージの使用時の様子。誰でも簡単に着脱可能。安心安全です。
震災の時、このシステムが使えたら、お湯を沸かしたり冷蔵庫を使うことも可能になる。医療関係の方々と会い、震災後に孤立、停電した地域で人工呼吸器が止まり、3日3晩手動で人工呼吸器を動かし続けた方のお話なども聞きました。食事も睡眠もとれず、トイレもいけなくなるので、動かし続けるのは大変だったはずです。この仕組みがあれば外に応援を頼むこともできるかもしれない。ですから
女性でも容易に扱えることを考えながら、システムを作っています。
そんなことを考えていたとき、アイ・シー・ネット株式会社様主催の
「40億人のためのビジネスアイデア・コンテスト」に出会いました。説明会でアフリカでの活動で停電の状況が映し出されました。私も何かできる、そう思いコンテストに応募、2014年1月、
161件中2位となる優秀賞をいただきました。アイ・シー・ネット様のご支援をいただきながら、バングラデシュへでの市場調査を行い、販売を開始しました。
そこで、今回のマングローブの森・シュンドルボンで暮らすハチミツ家族と出会いました。
◎バングラディシュにて実証実験の様子。現地の皆さん沢山の方に応援してもらいました。
世界最大のマングローブの森、その花で出来るハチミツ
世界遺産に指定された、世界最大のマングローブの森、シュンドルボン。そのマングローブの花のハチミツです。
◎こちらがマングローブの花。白くて小さい花が沢山咲くんです。
Wikipedia: Avicennia germinansの項目から引用
DRRAというバングラデシュのNGOが、未電化のマングローブの森で障がい者のいる家族を守ろうと、ハチミツを採る指導をし、販売していました。しかしハチミツは1月~4月しか取れません。生活費を高利貸に頼ると、かかったコストより安くハチミツを買い叩かれてしまいます。それこそ金利を払うだけの生活になってしまうのです。
私はまずご縁のあったこの村で夜の照明等が自由に使えるようにすることからアクションを起こすことに決めました。将来は電力を教育に、医療に使えるようにしていきます。同時に彼らのハチミツがきちんと売れる道筋をつけていきたいと思っています。
◎DRRAの担当者の方との写真
シュンドルボンの村の現状
世界にはまだまだ電化されていない地域が多くあります。夜の照明、携帯電話の充電さえできないところがあるのです。そんなところでは、教育や医療さえも我々の水準とは程遠いものがあります。私とご縁のあったシュンドルボンでハチミツを採る人たちが住んでいる場所は、そのような場所です。電化なんて何十年もないだろうな、そう思われている地域に電力を届けたいと思います。
◎実際にハチミツを採集しているところ
NGOのDRRAと協力しながら進めていきたいと思います。同時にハチミツの品質を上げるための指導を現地で行い、横浜へ輸入するハチミツも高品質にして、それを買う人々にも喜んでほしいと思います。バングラデシュの国旗は緑の地に日の丸であり、初代大統領が日本に魅せられ、日の丸のデザインを取り入れたといいます。最近では環境の影響が原因ともいわれていますが、ミツバチが失踪する事件が続いています。大自然の中で採れるハチミツを日本へ輸入することも意味のあることと思います。
◎製品化したハチミツをみんなで販売しに行くところ。彼らにとって大切な収入源です。
私たちが提供する電化システムについて
最初はエクスチャージシステム1~2台を導入します。エクスチャージシステムならば、発電機のように排気ガスを大量に出したり、太陽光発電のように天候に左右されることがありません。しかしシュンドルボンは、バングラデシュの南部に位置し、野生のベンガル虎が生息しています。そのため、このエリアに行くにはライフルを持った人を2人以上連れて行かないとなりません。人間より虎の方が動きが速いため、一人が襲われても、もう一人がライフルを打てるようにするのです。首都ダッカからも車で丸一日かかり、電力システム構築のための機材を持っていくのも一苦労です。現地でシステムをうまく使えるようにするために、通訳も連れて行かなくてはなりません。しかしそのままでは、永遠に電化されることがないでしょう。
◎エクスチャージシステムについて
〜車の動力を活かして蓄電して、家庭で使えるシステムです〜
STEP1 日常活用している自動車が1台
STEP2 エクスチャージシステムとバッテリーを用意。車を走らせるだけ。
STEP3 家用バッテリーに蓄電、取り外し簡単。家で活用。

※クスチャージはシュンドルボンの村のような、大きなインフラ投資が出来ないけれども、生活の中で必要な少量の電力を貯めて活用出来るシステムです。多くの人が夜に灯りの下でご飯を食べたり、今日あった1日の出来事を語らう時間を持てる。そんなオフグリッドシステムです。
拠点である横浜とバングラディッシュをつなぐイベントを
横浜にあるシェアオフィス&コワーキング・スペースのmass x massにてシュンドルボンへのエクスチャージシステム導入に関する現地調査、導入の状況、困っていること、うまくいったこと、いかなかったことなどの報告会を行います。同時に現地で採れたはちみつの試食会なども行ってまいります。また、このはちみつを売りたいと思う方々ともこのイベントにお越しいただき、さまざまな交流をしながらプロジェクトを進めて行きたいと思っています。このようにシュンドルボンと横浜の相互関係を構築し、横浜を盛り上げていきたいと思います。 皆さんご支援宜しくお願い致します!
シュンドルボンの採蜜家族に電力を届けるプロジェクトスケジュール
2015/3/7 IC Net主催のビジネスコンテストにて本ファンディングのチラシ配り
2015/3/21 クラウドファンディング スタート
2015/3/28 エクスチャージシステムのバングラデシュでの利用状況説明、マングローブハチミツ試食会 (mass x mass) 無料
2015/4/25 (仮)現地出張報告会(暴動が終わっている場合)
2015/6~7 お返しの準備・発送
2015/6~9 シュンドルボンの電力利用状況説明会・マングローブハチミツ試食会 (mass x mass) ・電力利用祝賀会(予定)
◎こちらがマングローブの花でつくられたハチミツ。甘くて濃厚な味と、マングローブの香りを堪能出来ます。
集まった支援の用途とその内訳
650,000円のうち520,000円がプロジェクトの使えるお金
シュンドルボン渡航費 350,000円
電力関連機材 90,000円
お返し含む諸費用 80,000円
最後に
東日本大震災で電気の大切さを再確認した方々も多いのではないでしょうか。シュンドルボンのハチミツ家族が少しでも電気が使えるようになればよいと思うのです。その過程を皆様に知っていただき、この活動を少しずつでも広げていけたらと思います。現地への渡航は厳しいものがあり、暴動も頻発していて、渡航の予定が遅れる可能性もあります。その場合は、どうぞ温かく見守ってください。皆様へのリターン品の確保については最大限の努力をし、確実に入手できるようにして参ります。どうぞよろしくお願いいたします。
【団体名】エクスチャージ(株)
【代表者】澤幡知晴
【HP】http://www.excharge.net/
【facebook】https://www.facebook.com/tomoharu.sawahata?fref=ts