2015/04/25 16:11
前回からずいぶん時間がたってしまいましたが、なぜ横浜で?の第4回(最終回)を掲載いたします。ちょうどご自宅に伺った時に、ご主人に撮っていただいた貴重な写真がありましたので、ここに掲載いたしましょう。一緒に写っているのは妻です。
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日本のどちらに引っ越されるのでしょうか?
もちろん、東京のどこかと思っておりました。しかし意外にも「横浜」とおっしゃいました。私の会社も当時は横浜に本社がありましたから、横浜勤務になるはずでした。私もそれからしばらくして帰国することになり、結局車で30分程度のところに落ち着くことになりました。このようにして、現在でもたびたび夕食にお邪魔しております。
最初にお会いした時のことを思い返すことがあります。日立の創業者が大切にされた「和を以て貴しとなす」という聖徳太子の言葉のことをご主人がお話しされました。私はまだ20代の若造で「技術屋がそんなことを言っていたら、よいものを作るために、意見を言い合えないのではないでしょうか」と申してしまいました。ご主人は余裕の笑顔で答えられました。「どんどん意見を出しなさい。そしていいものを作りなさい。でも仕事が終わったら、対立した意見を持っている人に対して怒ったり憎んだりしてはいけない、ということだよ。」それは私にとって、実に目から鱗なのでした。
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これで連載は終わりますが、私が横浜で、そして電力を仕事にする、その意味がお伝えできたでしょうか?日本でも原発が止まり、新しいエネルギーの時代を迎えようとしています。皆さん力を合わせて新しい時代を築こうではありませんか。