
================= 昨日《タンデム自転車モニター募集》の告知をしましたが早速反響あり! この件については後日こちらのレポートから案内させてもらいますね。 ================= こんにちは!WorkshopLabo湘南(WLS)代表、加藤葉子です。 今日は『コミュニケーション』についてお話しさせてください。 地域の課題に目を向けたとき、コミュニケーションという言葉がひとつのテーマとして議論をにぎわせています。 実際に地域を見渡してみると、お茶を飲みながら人々が集うコミュニティカフェや子育ての悩みをシェアする子育てサロンなど、さまざまなコミュニケーションの場が存在していることに気づきます。 コミュニケーションは、地域にある様々な社会問題を解決する有効な一助です。 しかし一筋縄ではいかないことは、一緒にお茶を飲んで話をすればよいのか?悩みをシェアし共感し合えばよいのか?ということを考えるだけでも明らかです。 そもそもコミュニケーションを地域の課題の解決策としようとするのには、"話せばわかる"という古来からの考え方が根本にあるのではないかと思っています。 "話せばわかる"というのは全員が価値観を共有しているというのが前提ですから、現在の多元化社会においては簡単にいかないのは当たり前です。 わたしがコミュニケーションと価値観ということを強く意識したのは、青年海外協力隊でフィリピンに赴任した時でした。 ある日、下宿先のお手伝いさんである12歳の女の子に大金を盗まれるという事件が発生しました。 わたしは気遣うつもりで、子どものやったことだから穏便に…ということを下宿先の主に伝えようとしたところ、あろうことか、逆に注意を受けました。 主の言い分はとても明快で、悪そうな奴と仲良くし部屋にまでいれたわたしがいけない、事前に警戒すべきだった、ということでした。 日ごろから素行がよろしくない彼女に対して、気持ちを理解してあげれば何かが変わる="話せばわかる"というお気楽な発想を抱いていたことにハッとさせられた事件でした。 コミュニケーションというのはものすごく深く難しいテーマです。 "話せばわかる"を前提とするかぎり、コミュニケーションで地域の課題を解決しようとすることは全く容易なことではないのです。 では、WLSに何ができるのでしょうか? わたしたちは微力ですので、地域の課題を解決したり地域を活性化させたりするような大きな力にはなれません。 ただ、価値観が異なるもの同士が共存する上で、コミュニケーションがいかに大切であるかということを知っているだけです。 だからWLSでは、多種多様な価値観があふれる現代社会において、コミュニケーション方法として何が有効かということを考えました。 こうしてたどり着いたのが、"学び語らう→つながる"をコンセプトとした『ワークショップ』によるコミュニケーションの場なのです。 次回は、その『ワークショップ』について解説させていただきますね!