
犬飼です。
NPO法人草津市心身障害児者連絡協議会が運営している障害福祉センターのセンター長と記念写真。
今週末に行われる、「絵本ジュエルっ子物語原画展」を共催してくださるセンターの事務所がある施設です。
ジュエルっ子プロジェクトを立ち上げてすぐの頃から、いろいろ協力してくださっています。
私は、この施設の中でもう、10年近く「楽しいえあそび講座」というのをやらせていただいています。
障害を持った子ども優先のボーダレスなえあそび教室です。

この日はそこで、朗読させていただきました。
実は、この教室の子ども達は4歳5歳がほとんど。
以前、専門の方に話を伺った時、性別への違和感を持っている子は、早い時、4歳くらいから、違和感を感じ始めるそうです。確かに、4歳くらいから、絵にも、女子と男子の違いが見られ始めます。
女の子は主に、関係性(お友達と私、お母さんと私、私とお花)などを描き始めますが、男の子は即物的なもの(車、電車、ロケット)などを描きはじめます。
それはさておき、ジュエルっ子物語の文章はちょっと大人向きな、心の抽象表現が多いので、今回は、少し噛み砕いて読んでみました。
「この子はアキちゃんと言います」から始まって、みんなで自己紹介しあったり、
「タクちゃんは、女の子だと思いますか?男の子だと思いますか?」と聞いてみたり。
それぞれ全員に、「あなたは男の子?女の子?」と聞いてみたり。
中でも面白かったのは、男の子と女の子の違い。
結局、一番違うのは、「おしっこの仕方」というのに行き着いて、男の子の方が簡単そうでいいいって事から、みんな最後は男の子になりたがるという結末。(笑)
4歳児5歳児のストライクゾーンにハマってしまった。(笑)
それでも最後は、みんな、これから先小学校行ったり、中学校に行ったり、いろんな所で、たくさんのお友達に出会うと思うから、男の子とか、女の子とか、みんなと何かが違うとか、そういうことじゃなくて、みんなの中の宝石や、自分の中の宝石を見つけられるような、素敵なお友達をいっぱい作ろうね!
で終わりました。
そして、同じ日の午後から今度は中学生以上の大人のクラス「楽しい美術講座」があります。

こちらも障害を持った方優先ですが、今は半数以上が障害を持っていない、絵を描くことが趣味の私より年上の方々。その中で読ませていただくのは、今までの中で1番緊張したかも。
一応、絵画教室なので、読んだ後に、ジュエルっ子の絵の技法の話しも。
実はジュエルっ子の絵は、オートマチズムと言われる種類の描き方で、偶然に出来た形からイメージを膨らませて描いているものが幾つかあります。シュールレアリストの絵描きさんが使っていた技法です。
絵の具が作り出す。偶然の形や偶然の表情からイメージを膨らますというのは、人間の深層心理を表現するのに向いていると言われていた方法です。
私は、アキさんのお話を何回も何回も読みながら、わざとムラがあるように塗った大量の下地をアトリエいっぱいに並べて、その中に何か形が見えてきたものを拾い上げて、絵を描いてゆく、という方法でジュエルっ子物語を描きました。
ジュエルっ子の世界は、画面に勝手に浮かび上がってきたのです。
この日は、そういう話をしながら、アキさんの文章を読みながら、何か、好きなシーンを描いてみるというワークショップも面白いかもな、と新たなワクワクが浮かびました!
やって見たい人、呼んでください!!
まずは、今週末の原画展。皆様に会えるの、楽しみにしております!
「ジュエルっ子物語 対話型原画展」と「朗読&パフォーマンスライブ」
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よろしくお願いします。





