シネマファクトリーとの出逢い
僕がシネマファクトリーに出会ったのは、4年前に岡山メルパで上映された前作の『さぬき巡礼ツアー』を観たときです。子どもの時からTVで映画を観まくっていて、いつしか映画を創れたらいいなあと思っていたので、思い切ってメンバーに加えてもらいました。
『ふうがわりい前編』は『さぬき巡礼ツアー』につぐ長編映画として、企画・製作されました。それまで映画づくりのえの字も知らなかった自分にとって、初めて関わる映画づくりはとても刺激的でありながら、映画づくりの面白さと大変さを同時に経験させてくれました。
映画を創るということの意味
前作の『さぬき巡礼ツアー』を観て感動したのは、これからの人生を生きるにあたって大切にすべき【相互支援】というメッセージが込められていたことです。世の中にはいろんな映画があります。大笑いしたり大泣きしたり、その場限りの感動を与えてくれる映画もいいと思いますが、その映画を観た後の人生に影響を与えられる映画、大袈裟に言えば“観ただけで人生が変わる映画”に出会えたら、どんなに素敵なことでしょう。シネマファクトリーのミッショッは「映画を通してすべての社会問題を解決すること」です。頭でわかってもなかなか行動に移せないのが人間ですが、反面心にすっと入ってくる何かがあれば、あっという間に世の中は変えられると思います。映画は、そんな魔法を持っているエモーショナルなメディアなんです。
『ふうがわりい後編』製作に架ける思い
『ふうがわりい前編』では、2030年という近未来の岡山をひとつの仮説として描きました。物語はこれからというところで終わっています。その分、後編への期待は大きく、どんな結末に向かっていくのか製作する僕たちですら今はまだわからないというのが正直な気持ちです。映画は生き物です。もちろんサムネイルはできていますが、最後の1カットを撮り終えるまでどんな命が吹き込まれるかは、自分たちの想像を越えたものにしたいと思っています。