2011年、たまたま賞をいただいた「さぬき映画祭」に出品するため香川中を回って「さぬき巡礼ツアー」を作ったあと、やっぱり岡山県民だから、いつかは岡山の映画が作りたいと思った。
構想を練り始めたのは、2013年に入ってからだ。 「岡山を考える映画」を作ろうと考え始め、1年以上の期間をかけてようやく生まれたのが「ふうがわりい・前編」だった。
「さぬき巡礼ツアー」の製作で手持ちの資金は使い果たし、資金ゼロでスタートした映画製作は本当にただ、狂ったように、訳も分からず駆け抜けるしかないような状態で、本当に文字通り、寝食を削って走り回って、やっと作った状態だ。前編を作るのが精一杯で、課題は山積み。この映画がどんな映画として評価されることになるのか、そのほとんどは後編の製作にかかっていると思っている。
あいかわらず、資金はない。人手も足りない。
でも、前編の製作の時と明らかに違っている事が一つだけある。
それは、応援してくれる人たちができた、ということ。
今までも私たちの映画製作を応援してくれる人たちはたくさんいた。でも、今回応援してくれる人たちは、前編にエキストラ参加して、映画の撮影に参加することをある意味「楽しんでくれた」人たち。撮影中、眠ることもできずただタスクをこなすことで精一杯だった私たちは、エキストラの方々に気を配る余裕もなく、不自由な思いをたくさん我慢していただいたというのに、皆さんは「ふうがわりい・前編」が公開された劇場に何度も足を運んでスクリーンに映っている自分たちを確かめ、喜んでくださった。
嬉しかった。こんなに嬉しいこともあるんだな、と思った。
たくさんの方々にエキストラをお願いして、ご迷惑をかけた、と思っていたのに。
「楽しかった」と言ってくださった。
映画を作っていて、よかったと思った瞬間でした。
その上、今度は後編の製作を後押しして下さると、何人もの方々が手を挙げて下さっている。
今、私にできることは、後編に残された課題を解決し、前編構想時のストーリーの続きをさらにパワーアップさせ、「ふうがわりい」を面白い映画にすること。
「おもしれぇ映画に関わって、えかったわ~」と言っていただき、劇場公開の時に大いに盛り上がっていただくために、後編の製作も頑張って参ります。
どうぞ、まだご参加でない方もこの機会を逃さず、「岡山を考える映画」を一緒に楽しんでください。