3年前に発行した「大淀マチオモイ帖第1集」の中から2つの記事内容をご紹介します。
①日劇の想い出
先ずは、春日町にあつた映画館・日劇での想い出が綴られています。
テレビが各家庭に普及し始めたのはMRT宮崎放送が民間放送局として宮崎県でテレビ放送を開始した昭和35年以降です。それまでは大人にとっても子供たちにとっても最大の娯楽は映画でした。
当時大淀地区には4館の映画館がありましたが、その中で一番人気があったのは時代劇や子供向け映画を上映していた春日町の「日劇」です。
私たちは昭和20年代後半から上映された「笛吹童子」『紅孔雀」「ゴジラ」「月光仮面」などをワクワクしながら観たものでした。
そして映画の帰りには日劇の南隣にあった駄菓子屋「渡邊商店」でイカやガムなどを買い、北隣にあった「春日キャンデー」でアイスキャンデーなどを食べたものです。また、近くには「宮永うどん屋」「焼肉・ホルモン焼きの明月軒」などを両親と一緒に訪れたものでした。
②宮崎交通の想い出
宮崎交通本社は昭和37年に新築されたコバルトブルーのおしゃれな建物でした。
昭和40年代、宮崎は新婚旅行のメッカとなり、全国から多くの新婚さんが訪れました。
当時宮崎交通の待合室には新婚さんたちでいっぱいでした。その新婚さん達に可愛いバスガイドがお茶やおしぼりなどを配り、温かく接待していました。
又宮崎交通本社の周りには観光土産店やレストランなどの飲食店が立ち並び、大いに賑わっていました。この当時の宮崎の想い出を題材に先日NHKがテレビドラマを放映したのをご覧になった方も多かったのではないでしょうか。あのような賑わいを何とか大淀地区に取り戻したいものです。