
男木島の100年の古民家はほぼ土と木だけでできています。法隆寺も1300年。日本の文化の中で大きな意味をもつ木との暮らし。でも、国産材が使われず手入れ不足で崩壊する人工林。大きな自然災害に繋がっている。暮らしの中に、もっと国産材を普段使いすることで日本の森林をサポートできないだろうか?
「木を暮らしに」大内さん出版記念講演・実技講習について 西日本放送での内容をお伝えします。
作家・イラストレータの大内さんがこういったDIYをはじめるキッカケとは?
もともと子供の頃から図画工作が大好きで、プラモデルなんかもよく作っていました。その後、森林に関わるようになって木材と触れ合う機会が生まれたのですが、でも最大のきっかけは山に移住して古民家に暮らし始めたことです。暮らしの道具や家の補修、家具づくりなど、必要に迫られてDIYを始めました。電動工具類もそのとき揃えたのです。
当日は、どのようなことを?
まず今回出した本『国産材でつくる インパクトドライバー木工』について、写真やイラストを見てもらいながらお話をします。日本の木材、スギ・ヒノキはとてもすばらしい素材で、それを工具をうまく使いこなすことで、暮らしの中に自作の木工作品を使っていく。その楽しみを、実例を紹介しながらお伝えしたい。そのあと、僕が道具の使い方を実演し、皆さんと共に実際に木で工作をします。できたものは持ち帰ってOKです。...
こどもさんの夏の自由研究にもピッタリですので、是非、親子で参加してほしいですね。
誰でも参加できるんですか?
ハイ、そうですね。スギ・ヒノキは加工しやすいのに頑丈で、しかも木目が美しく木の香りもすばらしい素材なんです。それを子供たちにもぜひ感じてほしい。年齢制限はありません。インパクトドライバーを使うと驚くほど頑丈なものが作れるし、自由で大胆な発想を形にまとめることが可能なんです。大人は大人で、この男木島の空気の中で想像力を解放して、オリジナルな生活道具を作ってほしい。
最後に一言!
木というのは環境にやさしい、健康的な素材ですよね。そしてとても幅広く使えるもので、小さなアクセサリーから実際に座って使えるイスまで、そして家づくりの素材にもなる。また昔は木の樽なんかもあって、お酒や醤油・味噌などをそれで作って、つまり食物にも結びついていました。現代は錆びにくいステンレス製のビス(木ネジ)なんかもあるのですから、DIYで食に結びつく道具を復活させることも可能かもしれない。そして、出来上がった作品の向こうに、木々を育んでくれる「森」が見えるといい。
うちの築100年の古民家のリメイクでは、全て香川県高松市塩江町産の木と男木島の木をを使っています。
木も地産地消。土地の山の手入れが進む、そんな願いで活動しています。
今月7月15日、どうぞご参加ください。





