雪を知らない南国の子どもたちに圧倒的な雪山の大自然を経験させてあげたい
みなさん、こんにちは!
私は、宮崎県の子どもの貧困の連鎖を断ち切る活動を応援しているSwing-By事務局長の日永純治(ひえいじゅんじ)と申します。
私たちSwing-Byは、主に教育の視点から活動を展開している団体であり、児童養護施設に入所している子どもたちの大学進学に対する支援をしています。とりわけ、子どもたちを支援する大人たちを応援してきました。
今回、延岡市立南小学校のお父さんたちが中心となって、校区内にある児童養護施設「みどり学園」の子どもたちと南小学校の児童が一緒にスキー体験をする企画を立ち上げました。
雪を知らない南国の子どもたちに圧倒的な雪山の大自然を経験させてあげたいという思いと、子どもは地域の宝であり、どのような境遇にある子どもであっても、ひとりひとりを大切にしたいという強い思いから、「子ども未来応援プロジェクト延岡」が動き出しました。
▲河野俊嗣宮崎県知事と
児童養護施設を知っていますか?
児童養護施設とは、1歳から18歳の子どもで、実の親が養育困難になったために預けられる施設のことです。昔は孤児院という名前で知られていましたが、現在では孤児は少なく、虐待や経済的な事情で親と離れて生活してる子どもがほとんどです。全国で約600施設に約30,000人の子どもが暮らしています。
宮崎県では、10の施設で約340人の子どもたちが生活しています。
児童養護施設を訪問すると、みんな元気よくあいさつしてくれます。心の内まではかることはできませんが、表面上はとても人なつこく、笑顔で接してきてくれる子が多いです。生活のリズムも安定しており、三食きちんと食べ、睡眠時間もしっかり確保できています。職員のみなさんも本当に親身になって子どもたちのことを見守っており、安定した生活を送っています。
子どもたちは親元から離れ、人に話せないような苦悩を抱えながら、一生懸命頑張っています。そんな子どもたちが無邪気に笑い、経験し、帰る場所があることを教えてあげたいのです。
失敗を繰り返し、支えられながら成長していくスキー
今回、子どもたちを連れていくのは日本最南端「五ヶ瀬ハイランドスキー場」です。五ヶ瀬自然学校代表の杉田英治さんにスキーの指導をしていただきます。
雪合戦に雪だるま、かまくら作り。南国九州の宮崎県に住む子どもたちにとってはどれも縁のないものです。そんな子どもたちがスキーに挑戦します。
何度もこけたり倒れたりしながらバランスをとる方法を覚え、うまくなっていくスキー。失敗を繰り返しながら上手くいかない自分を誰かに支えられながら受け止めていくこと、さらに、こけても痛くない雪の上で何度でも繰り返し挑戦することで、頑張れば自分でも達成できる感覚を身につけることに意味があります。
加えて、一度覚えたら忘れることがないスキーを自分のものにすることは、裏切ることのない身体作法を身につけることであり、同時に、社会人や大学生としてひとり立ちした時に仲間内に溶け込んでいく作法をひとつ身につけることでもあります。
▲スキーの指導をしていただく杉田さん
学校の先生、施設の先生以外にも君たちのことを応援してる大人がここにはたくさんいるんだよと教えてあげたい
▲左より 中嶋秀充さん、尾潟敏一さん(代表)、牧野知幸さん
「子ども未来応援プロジェクト延岡」は延岡市立南小学校に子どもがお世話になっているお父さんたちが有志を募って作っているグループです。
Swing-Byはそんなお父さんたちのバックアップを行います。スキー体験という素晴らしい企画に賛同して、このクラウドファンディングを担当させていただきます。
お父さんたちの情熱をバックアップしたい。
学校の先生、施設の先生以外にも君たちのことを応援してる大人がここにはたくさんいるんだよと教えてあげたい。
雪を知らない南国宮崎の児童養護施設の子どもたちにスキーを体験させたい。子どもが学校や社会に出たときにきっと役に立つ、彼らの未来を支えていく活動だと思います。集まった資金は合宿参加者の移動宿泊費やインストラクター謝金に使わせていただきます。
みなさまのご協力をよろしくお願いいたします!!!
資金の使いみち
合宿参加者移動宿泊費(子ども39人、大人11人)
スキーインストラクター謝金
食費
保険代
その他
今後のスケジュール
平成30年11月26日 募集開始
平成31年12月31日 募集終了
平成31年1月12日(土)~13日(日)スキー合宿1泊2日
平成31年1月下旬から返礼品発送開始
●関係団体の紹介
児童養護施設「みどり学園」
児童養護施設みどり学園は子どもたちの生活の場であり、できる限り家庭に近い落ち着いた雰囲気の中で、生活できるように心を配っています。
子どもたちはそれぞれ幼稚園や学校に通いそれ以外にも、余暇や趣味を楽しみ、学校の諸活動や習い事、地域のさまざまな活動に参加しています。それらの活動を通して子どもたちが健全に成長し、社会的に自立するための養育を基本としております。
行事や体験を通して豊かな感性を育み、様々な経験を通して、「信頼」・「協調」・「向上心」ある児童像をめざしております。
在籍児童数~30名 年齢構成~6歳~18歳
合宿参加人数~児童20名、職員 5名
宮崎県延岡市立南小学校
延岡市立南小学校は、児童数727名の、市内で最も児童数の多い学校です。
南中校区コミュニティ・スクール導入推進事業の指定を受け、地域と連携し、地域の協力を得ながら学校教育を進めている学校です。
また、「児童養護施設 みどり学園」が本校区にあり、入所している子どもたちが元気よく通っている学校でもあります。
五ヶ瀬ハイランドスキー場 
九州随一、標高1,610mのゲレンデに降り積もる雪は、まさにドライ・パウダー。
ゲレンデは最長滑走距離1,000m、標高差190mのパラダイスコース、そして最大斜度30°のハードバーンを持つダイナミックコースという2つのコースで構成されており、初~上級者まで、のんびりクルージングからハードなトレーニングまで、バラエティ豊かにお楽しみいただけるコースレイアウトとなっています。
パノラマは絶景です!
五ヶ瀬ハイランドスキー場
Swing-By
Swing-Byは、宮崎県における子どもの貧困の連鎖を断ち切る活動を応援する団体です。
宮崎県福祉保健部、宮崎大学教育学部、宮崎日日新聞社、宮崎県児童養護施設連絡協議会とともに「宮崎県の子どもの貧困に関する連携推進協議会」を構成し、主に大学進学のための奨学金制度を担っています。
※使用している子どもの写真はすべてイメージです
問い合わせ先
Swing-By事務局長 日永純治(ひえいじゅんじ)
TEL:090-8406-6363
Mail:windy921party@gmail.com
最新の活動報告
もっと見る返礼品発送作業完了いたしました!
2019/01/17 22:17宮崎市内から2時間半、気温2℃の五ヶ瀬町鞍岡の五ヶ瀬自然学校で、精米したての「負け知らず」を受け取って参りました。 そこから延岡市内に戻り、延岡市内南小学校の児童たちと発送作業を行いました。 放課後に集まってお礼の手紙を書く児童たち。 梱包作業も手伝ってくれました。 直接お持ちする方を除いて、発送作業は本日完了いたしました。 本来なら、ご支援いただきましたみなさまのもとへお伺いしてお礼を申し上げるところではございますが、郵便、配送業者にてお届けいたしますことをご容赦ください。 では、最後に児童養護施設みどり学園大楽隆志施設長からお礼の言葉を掲載させていただきます。 子ども未来応援プロジェクト延岡 おかげさまで天候にも恵まれ、地元宮崎での大自然の中で充実したスキー体験が終了しました。この2日間の体験活動は子どもたちの笑顔がたくさん溢れ、自然の中で自主性と協調性が養われた体験となりました。この貴重な体験を財産として、これからもこの経験を忘れないように心豊かに育ってもらいたいです。 今回の企画に多くの支援者の方からご支援をいただきましたことと、地域の皆様や関係者の皆様に心より感謝致します。ご支援ありがとうございました。 児童養護施設みどり学園 施設長 大樂 隆志 もっと見る行ってきました!!五ヶ瀬ハイランドスキー場!!!
2019/01/14 21:53南国宮崎の子どもたちのスキー体験、大成功でした!!! ご支援を賜りましたみなさま、この三連休の12日と13日を利用したスキー体験、無事に行って参りました。 一人が発熱して先に帰った以外はケガも大きなトラブルもなく、全員無事にスキーを堪能して帰ることが出来ました。 2日間という短い期間ではありますが、子どもたちはほぼ全員が斜面を滑れるようになり、初めて触れる大量の雪を体験することが出来ました。 本当にみなさまのおかげです。ありがとうございました!!! 返礼品としてお約束しております子どもたちからの手紙、そしてお米は近日中に発送予定です。 発送作業などは随時こちらでご報告させて頂きますと共に、少なくとも今月中にみなさまのお手元にお届けいたします。 どうぞ、よろしくお願いいたします。 出発はあいにくの雨模様でした。気温は若干下がったものの、宮崎では滅多に雪にはなりません。 五ヶ瀬自然学校に到着してスキーウェアに着替えます。ここは標高の高い五ヶ瀬町にあるのですが、今年は雪が積もっていません。 長いリフトから降りたら打って変わって一面の雪景色。例年より雪が少なめではあるのですが、さすがにスキー場です。 ちなみに晴れていればこんな感じです! 慣れない装備と慣れない天候に悪戦苦闘しながらレッスン開始です。 上達具合によりグループ分けをして丁寧な指導が行われました。当然最初はみんな初心者なのですぐに雪まみれになりました。 食事は全員一緒に作ります。へとへとになるまでスキーをしたので、みんな何度もおかわりをしました。 もっと見る明けましておめでとうございます。本当にありがとうございました。
2019/01/01 00:24明けましておめでとうございます。 先ほどをもちまして今回のクラウドファンディング、成立いたしました。 のべ84名の方から1,547,000円ものご支援を頂きました。 最後の最後まで、ご支援頂きまして本当にありがとうございました。 12日のスキー体験の後にご報告をさせて頂きますので楽しみにお待ちください。 何の専門性も実績もない私がどうしてこのような「子どもの貧困」というちょっと敬遠しがちな社会問題に取り組もうと考えたか、直接的な原因は鹿児島立教会の大先輩で、鹿児島キワニスクラブのチャーターメンバーだった林先輩に「日永君、そろそろ君はボランティアをしてみらんね?」と言われたからです。 キワニスクラブは子どもの問題に取り組む国際団体なのですが、日頃からお世話になっている先輩からのお誘いということもあり、喜んで宮崎キワニスクラブの立ち上げに参加させて頂きました。 その後、Swing-Byを立ち上げ宮崎県の子どもの貧困問題に取り組んでいくのですが、知れば知るほどこの問題を放置し続けることは社会にとって大きな損失であることを思い知らされています。 日本における「子どもの貧困」連鎖は、経済的な貧困というよりはむしろ社会との関係性が切れていく関係性の貧困や、同世代の子どもが当然のように受けることが出来るさまざまな経験をはく奪された機会の貧困により引き起こされています。 社会から孤立して取り残されていくことが大きな要因なのです。 しかも、周囲から疎外されるより、手を差し伸べてくれる人に対して自ら関係を断っていきながら孤立していくのです。 そうした子どもたちをなくしていくにはどうすればいいか、私はまず個人で出来ることからやろうと思いました。 自分の住んでいるマンションの人たちと仲良くすることから始めようと思い、まずは同じフロアの方から、そしてレクレーションを通じて知り合った方や管理員さんに紹介してもらった方たちとの交流を始めました。 同じような考えを持つ方々と、同じ屋根の下に住む者同士、何かあったら助け合う関係を作ろう、ということで春の花見と夏のBBQ大会をすることになりました。 BBQ大会は今年で三回目になりましたが、敷地内の駐車場を利用して子どものためのプールを設置し、投光器やかき氷機、綿菓子機なども借りて盛大に行いました。 近隣へのあいさつや物品の提供など、管理会社も積極的に協力してくれて、41戸しかないマンションで老若男女80名もの方々が参加してくれました。 自分の家ですから、準備から後片付けまで全員で行っています。 去年からはクリスマスツリーをロビーに設置して子どもたちで飾り付けをしたり、ハロウィンのイベントで子どもたちがマンション中を回ったりしています。 管理会社の方いわく、このマンションでは騒音などのご近所トラブルが一切ないそうです。 住居はこのように着々と住みやすくしていますので、次は地域です。 昨年息子が小学校に入学したのですが、入学前にPTAの役員を引き受けてもらえないかとの連絡がありました。 結構驚きましたが、地域との関わりを作るいい機会だし、息子がこれからお世話になる学校のことなのでお受けすることにしました。 子どもの教育環境を考えて宮崎市内中心地に住むことにしたのですが、この辺りは古くからの住宅地で地域と学校の結びつきが非常に強く、学校行事や祭りを通じて多世代交流が積極的に行われている土地でした。 この2年間はそうした関係で地元の方々とお話することも多く、地域の子どもたちに対する愛情を聞くにつれ、ここで子育てをする選択をして本当によかったと感じています。 そこで、小学校創立90周年を機に、この地区と学校の歴史を映像化して後世に残すことを考えています。 中心地であるために人の出入りが多く、成長すればこの土地を離れる子どもが多数です。 そんな子どもたちがここを故郷として認識し、心の拠り所として愛着を抱いてもらうのが狙いです。 そして今年は学校と協力して地域の人と児童が一緒に料理を作って食べ、交流をする機会を作ろうと計画しています。 子どもは言うまでもなく未来の希望そのものであり、宝です。 私は地域に住む子どもも自分の子どもも同様に大切にするという価値観を多くの人と共有したいと考えています。 そのために、まず自分の周りから、味方を増やし、確実に変えていこうと思います。 最後に、改めまして本当にありがとうございました。 NPO法人Swing-By事務局長 日永純治 もっと見る