
今回出展の第27回国際平和美術展は、国内展が神奈川県、海外展がオーストリアのウィーンで開催されます。
国内展は6月18日~6月22日、場所は神奈川県民ホールギャラリーでした。
その時の様子などを書いてみたいと思います。

会場に展示された作品の数は251点。写真や洋画、日本画、陶芸、押し花やプリザーブドフラワーなど様々なジャンルの方の作品が並びます。そして、アートを通して平和へのメッセージを伝えるために、作品それぞれに作者の平和へのメッセージが添えられています。
たくさん作品をみせていただき、それぞれの平和へのメッセージを見ながら、平和への思いを新たにしました。今ある幸せは当たり前でない。十分にある幸せや平和を楽しみ、それを表現する機会が与えられていることに感謝しました。
そして様々なジャンルの作品は、創作意欲を存分に刺激してくれました。表現の仕方、与えられた空間の使い方、バランス、花ももっときれいにできるようになりたいと思いました。

18日の夕方から、開催されたレセプションパーティーでは、作品展を企画されているクオリアートの代表取締役社長 櫛田英寿さんのお話がありました。会社設立当初から27回を数えるこの作品展は、思い入れの強い作品展であること。言語を越えて世界共通言語のアートを通して平和のメッセージを伝えられることの意義などのお話がありました。そして日本とオーストリア外交樹立150周年の節目の時に、世界遺産のシェーンブルン宮殿で展示会ができることの素晴らしさを聞き、ウィーンに行くという思いを強くしました。
櫛田社長とは、パーティーの途中でお話させて頂く機会がありました。持参していた出雲民藝紙の折り紙をお渡して、その魅力や特徴をお話させて頂きました。海外では手漉き和紙を日本の伝統文化として、手漉き和紙自体を素晴らしい芸術品として認識されていること。手漉きでと話すとどうやって作っているのか、やって見せてほしいといわれるそうです。そして、出雲民藝紙の色のきれいさ、豊富さに感動してくださいました。
他の出展者の方との交流も楽しみました。
展示会場、レセプションパーティーの会場、どちらでも直接出雲民藝紙に関する資料をお渡したり、手漉き和紙について、たくさんお話する機会がありました。皆さん興味を持って熱心に話を聞いてくださいます。
展示会場の受付には、資料を置かせて頂き、島根や松江、出雲民藝紙をアピールしてきました。

クオリアートの方がつるを折ってくださったのですが、実際に触れてみると、そのあたたかさがよりわかるし、あの花びらが花の形に組み立てられ、形状を保っていることのすごさがわかると、お話してくださいました。
出雲民藝紙の紙色の豊富さや、先に繊維を染めてから漉くことで出来る発色の良さや、模様紙の技法などを皆さんにお話ししながら、改めて良さを再認識して、ますます好きになります。ほんとにその紙が好きなんだね~って、よく言われます。
今まであまり芸術家として自分を意識したことがなかった私に、しっかりするようにと背中を押された気がします。
そして実際に足を運んでみてわかる土地の空気とか、会場の雰囲気、作家さんとの交流はたくさんの経験となり、私の糧となりました。
私は、初神奈川でした。新宿から神奈川に向かうときはCMみたいな絵の朝の超満員電車。こんなに満員の電車に乗ったことなかったけど、もう無理~と思いました。はぁ~島根に住んでてよかったって、心から思いました。私にとってはこんなことも貴重な体験なのです。
そして帰りの飛行機で見える風景が、飛び立つときは建物が綺麗に並んだ都会の街が見え、こちらに帰ってくると田んぼが綺麗にならんでいて、緑の多さにびっくりします。いつもたくさんある自然は当たり前の場所に住んでいて、いつの間にか癒されているなと感じます。都会に住んでいる方にも、和紙を身近に置いてもらったり、使ってもらうことで、植物の力を少しでも生活に取り入れて癒されてほしいな、などとそんなことを思うのです。
ウィーンにも実際に足を運ぶことで、その空気や雰囲気を感じ、海外の方の和紙の認識に触れたり、出雲民藝紙、島根や松江、手漉き和紙、日本文化をアピールしてきたいと思います。





