昨日は名古屋から和歌山に。 耕作放棄地のあるところには必ず家屋や商売をしていた跡があります。（当たり前ですが） 経済最優先の中で廃れてしまったものばかりですが、ここに私は最高のヒントがあると思っていて、停滞している経済の中では正しいものがどれかわかりません。政府でさえも成長戦略がぼやってしているくらいですから、まったく新しいものを作る、時代が変わったからもう一度掘ってみる、どちらのアプローチもあると思います。 私は、掘ってみてそれを現代風にアレンジをすることが一番容易だと思っていますが農業で言えば耕作放棄地、産業といえば伝統産業。 もはや耕作放棄地の再生は、農地だけじゃなくて産業再生につながります。

マイファームでは、自社直営の八百屋「マイファーマー」を運営しています。 世田谷、名古屋、京都に３店舗がありますが、ここはアグリイノベーション大学校の卒業生のお野菜や自社農場の野菜が買えるここでしか買えない食材がそろっているお店でもあり、卒業生にとっても野菜の販路になっています。 よく、販路支援ということでいろいろなところがいっていますが結局は、「安定供給」「価格」「配送」これがネックでなかなかうまくいかないのが実態でして、それを解決するために自社でやりはじめた経緯があります。 写真のお店は名古屋店ですが、なんといっても店員さんの多くも卒業生であることがポイントです。 お野菜の説明や旬、食べ方に至るまで会話しながら野菜をオススメしてくれますのでちょっぴり今日のお料理が楽しみになってくると思います。

10月の農水省はあわただしく 人事異動から内閣改造まであって廊下が段ボールでいっぱいになります。 私もお付き合いのある官僚の方々が異動となったりするので毎年この辺は農水の中をうろうろしているのですが、ちょうど10月9日にはTPP対策本部ができました。 http://www.maff.go.jp/j/kanbo/tpp/honbu.html 攻めの農業でいこう！という内容ですが、農水省に行くとその裏でバックアップをしっかりしたり、制度面の変更などで動いていて、本当に国家間契約の大変さを感じます。 かくいう私は、地方の農業に焦点を当てて自産自消と地産地消を目指して明日は、和歌山の中山間地へ行ってきます。

マイファームでは、福井県で農園レストランNORAを経営しています。ここでは、養鶏業も営んでいて採れたて鶏の卵を使った料理をだしていて今非常にホットなスポットとしてよく取り上げられます。 その取り上げられ方の多くは「6次産業化」というものに成功しているところということなのですが、この6次産業化は生産と流通・加工・販売を組み合わせた農業の複合経営です。 私は料理はできませんが、彼が料理を作ってくれて素材を生かしてくれるからこの6次産業化ができています。 ここに6次産業化の成功のヒントが詰まっているのですが経営者が全部しろ、というわけではなく部門と人材をきちんとわけて経営すればいいだけなんです。 つまり最低で３部門、生産部門、加工部門、販売部門があって兼務はしない、これが最低限のうまくいく秘訣です。 今後、地方はこういった複合経営が基本になってきて２０２０年には地方へ行く魅力が増してくる姿が想像できます。 最後の写真は、私とこの福井の責任者の木本です。

今日は新潟から戻って早朝から 京都のお寺で講和をしてきました。 テーマはもちろん「自産自消ができる社会」ですが 今回はTPPのことや農業政策、世界の農業のお話などを 話してきました。 1週間ぶりに京都の家に戻ったのですが明日からまた旅立って 全国の農家さんを回ってきます。 ファーボで投資をいただくと10万コースになると 私が直接お話に行きますので農業界の話を！という方は ぜひご投資ください。