ドイツ型動物保護施設を支え、ペット問題を生み出す社会の仕組みを変えたい!

病気等の理由から、他では引き取りが難しい犬猫でも積極的に迎える一般社団法人アルマ東京ティアハイム。その活動資金を集めて、死を待つ収容所から、一匹でも多くの犬猫を「動物の孤児院」へ保護し、新しい飼い主につなげたい!

現在の支援総額

1,115,000

223%

目標金額は500,000円

支援者数

102

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2016/04/08に募集を開始し、 102人の支援により 1,115,000円の資金を集め、 2016/05/30に募集を終了しました

ドイツ型動物保護施設を支え、ペット問題を生み出す社会の仕組みを変えたい!

現在の支援総額

1,115,000

223%達成

終了

目標金額500,000

支援者数102

このプロジェクトは、2016/04/08に募集を開始し、 102人の支援により 1,115,000円の資金を集め、 2016/05/30に募集を終了しました

病気等の理由から、他では引き取りが難しい犬猫でも積極的に迎える一般社団法人アルマ東京ティアハイム。その活動資金を集めて、死を待つ収容所から、一匹でも多くの犬猫を「動物の孤児院」へ保護し、新しい飼い主につなげたい!

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皆さんは、ここ数年の猫ブームをご存知ですか?

 

ペットフード協会の犬猫飼育調査によると、2015年、犬は約991.7万匹(2012年以降減少)に対し、猫は約987.4万匹で増加傾向にあります*1

この背景には、人の高齢化で散歩が必要な犬の数が減ったこと*1、生涯飼育平均費用は猫の方が安いこと(犬:118.5万円、猫:70.3万円)*2、さらにメディアの影響が大きいと言われています。例えば、ある都内大手書店でも、フロアのど真ん中に猫コーナーが大きく設けられています。

 

 

コーナーの紹介には、「個性豊かなにゃんこたちが登場する本を通じて、『ねこと暮らすこと』の現実をみなさんと一緒に考えていきたいと思います。」と書かれています。

 

そこに並ぶのは、人気の猫マンガ、保護猫からアイドルになった猫たちの写真集、そして猫の特徴をまとめた本など。コーナーの紹介文には、「保健所や譲渡会で、こんなに可愛いねこたちに出会えることを知っていただけると嬉しいです。」とあります。アイドル猫とはならないまでも、一匹でも多くの保護猫が、ブームをきっかけに新たな飼主と出会ってほしいです。ちなみに、保護猫に関する情報は、離れた別の棚にありました。

 

 

ペット問題の書籍は出版が少ない中、これだけ取り揃えていることは素晴らしいと思います。

一方、「『ねこと暮らすこと』の現実をみなさんと一緒に考えていきたい」というコーナーなので、可愛さを強調した猫ブームで安易に飼(買)う人にブレーキをかけるようなこれらの書籍も、隅でいいので併せて紹介して頂けるとより嬉しいです。

 

ソーシャライトの岸和田は、猫を2匹飼っています。そのため、猫の愛らしさや家族としての大切さを実感する毎日です。でも、猫を飼うには責任と苦労が伴います。そうした面は表立って語られることが少なく、むしろ、散歩が不要で犬を飼うより楽とも言われています。

そこで、無責任な飼主が減ることを願って、ねこと暮らすことの“本当の”現実を、一例としてご紹介します。

猫の名前はリリーとマリー(1歳2ヶ月の姉妹・雑種)です。生まれた日に川に投げ捨てられました。偶然、その現場を目撃した人(私)がいて拾われ、今は家猫として暮らしています。

 

 

 

猫はきれい好きなので、トイレを清潔に保つことがストレス削減につながります。我が家はトイレを3つ設置してあり、仕事から帰宅すると、思いの外たくさんのウチがあります。最近のトイレは消臭機能が高いですが、やはり臭いものは臭い。空気清浄器は付けっぱなしです。

食事は、ドライタイプ、ウェットタイプ(缶詰等)に加え、キャベツをあげています。猫草が枯れた時に観葉植物を食べ出したので、キャベツをあげたところ気に入りました。選り好みが強く、気に入らないフードは徹底的に食べません。衛生面、健康面、新鮮さに配慮しています。トイレ関連品と餌代は、毎月約13,000円です。

 

 

猫はその鋭い爪も特徴です。家の中に複数の爪とぎを置いていますが、好みがあるようで、一つのソファーはボロボロになりました。夏は網戸をよじ登るので、傷んできています。月に1、2回、爪を切ります。抜爪手術もあるようですが、個人的には反対です。

 

 

 

毛は今の時期、よく抜けます。2週間に1回ほどブラッシングをすると、直径10センチ程の毛玉/匹ができるほどです。リリーはブラシが嫌いなのでなかなか大変です。カーペット、ソファー、ベッド、布団、洋服、浴室の足拭きマットなど、毛が付きやすい個所はたくさんあり、全てを粘着クリーナーでコロコロする余裕はありません。

 

避妊は、「家から出さない」ことを前提に、情報を集め、獣医さんともよく相談した結果、していません。リリー&マリーの場合、外に逃げて万一妊娠してしまうリスクは限りなく低い一方、手術には身体的負担やリスクが伴うことや、人間都合で健康な動物の臓器を摘出することに抵抗があったという個人的価値観のためです。また、避妊手術は生殖器の各種病気の発生率を下げるという情報が多くありますが、それらの発生率はそもそも低いことを、複数の獣医さんに確認しました。なお、性ホルモンに関する行動(発情期に鳴く、尿によるマーキング)も個体差が大きいということで、手術を見送りました。

 

その結果、マーキングには本当に悩まされました。でもこれは、防止の余地があったこと(結果的にはイタチごっこ)や、大変だけど洗えば済むことで何とか乗り切りました。鳴声は近所に迷惑をかけるほどではありませんでしたが、行き場のない生理現象の様子を見て、ペットとは人間の身勝手であることを実感しました。手術を見送った判断がリリーとマリーのためになっているのか、正直なところ分かりません。

 

そして我が家は、旅行は一泊までと決めています。行く場合は、餌を多めに入れ、自宅にリリーとマリーを残します。もし2泊以上するなら、ペットホテルに預ける選択肢がありますが、1頭当たりのスペースがとても狭く大きなストレスを与えます。それより広い個人宅の一時預かりサービスもありますが、猫は環境変化によるストレスも大きいです。近所の友達に餌とトイレの世話をお願いする選択肢もありますが、友達は共働きで小さな子供達もいるので、友達に負担が掛かります。リリー&マリーや友達に負担をかけてまで旅行しても心から楽しめないことから、1泊までにしています。

 

その他、動物病院での定期健康診断や予防接種には、昨年は2匹で約5万円かかりました。

上記には様々なご意見があると思いますが、お伝えしたいことは「ペットは可愛いだけではない」ということです。これだけ猫がブームなのに、年間約8万匹(犬の約4倍)*3もの猫が殺処分される現状を、私たちソーシャライトジャパンは異常に感じます。しかも、その約60%が離乳していない子猫です。いずれ猫ブームが去った時、殺処分される猫の頭数が増えるようなことも、絶対に回避したいです。

 

苦労を知ったうえで、ペットを看取るまで責任を持てる方に、ぜひ保健所や動物愛護団体のシェルターから里親になって頂きたいです。今後ソーシャライトジャパンは、そうした流れを大きくする活動も進めて行く予定です。引き続き、応援頂ければ嬉しいです。

 

*1:日本経済新聞 「猫の飼育数、犬を逆転へ年々差縮まる」 2016.1.30 <http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG30H1Y_Q6A130C1000000/>

*2:東洋経済オンライン 「なぜ飼い犬が減り、飼い猫がふえているのか」 2015.11.18 <http://toyokeizai.net/articles/-/93027>

*3:環境省 「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」 平成26年度 <https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html>

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