アプリ製作委員会の渡邉です。
来年(2017年)は上毛かるたができてちょうど70年という節目の年になります。
この70年間、群馬で育ったほぼ全ての小中学生が上毛かるたで遊び、競い、育ってきました。その為、群馬出身者であれば全員が・・・と言っても過言でないくらい、上毛かるた44枚全てを暗記していると思います。
しかし、今でも全部暗唱できるよ!という皆様にちょっと質問です。
① 『老農船津傳次平』は何をした人かご存じですか?
② 『ゆかりは古し貫前神社』は日本でもかなり珍しい神社であることを知っていますか?
③ 『和算の大家関孝和』がニュートンやライプニッツと共に近世三大数学者の一人であることを知っていますか?
④ 高崎にある『白衣観音慈悲の御手』は誰が何の為に建てたのか知っていますか?
⑤ 『い』と『ら』の読み札だけ白色ではなく赤色なのですが、その理由知っていますか?
これは私自身も反省しないといけないのですが、上毛かるたを全て暗記しているものの、なぜ1947年当時にこの44枚が札として選ばれたのか?は意外と知られていません。
そこにはかるた製作当時の編纂委員の方々の様々な思いがあるのです。1枚1枚、札として選ばれた意味があります。
昨今、日本人が日本の文化を語れないという事が問題視されています。私も正直、能や狂言、歌舞伎と行った日本の伝統芸能に関してきちんと紹介できる自信は全くありません。
一方で群馬が誇る文化である『上毛かるた』については全部知ってるよ!と胸を張って言いたいのですが、1枚1枚の札の中身について詳しく説明しろ!と言われると実はあまり深く知らない・・・ということに気づいたのです。
皆さんもそうではないでしょうか?
今回製作しているアプリは上毛かるた44枚ゆかりの地を巡る位置情報ゲームであり、群馬県内の観光活性化を目的としています。しかし、もう1つの目的として『群馬県の皆さんが上毛かるた1枚1枚の深い意味を知るきっかけになり、今まで以上に群馬を誇らしく語れるようになる』事を目指しています。その為に是非、このアプリを使って各札ゆかりの地に行ってもらいたいのです。
群馬県出身者として、上毛かるた44枚を暗唱できるのはほぼ当たり前。
次のステップとして、我々は群馬県民の皆様が上毛かるたを通じて群馬に誇りを持ってもらうことを目指しています。
※上毛かるた許諾第28-01005号