【階段垂直マラソン】30代半ばにして青梅の里山から世界王者を目指す!

超高層ビルを駆け上がるスポーツを「階段垂直マラソン」または「Tower running」と言い、自分は去年「VWC」というこの競技のワールドシリーズに挑戦、アジア勢初の世界3位を獲得! 今年はさらに上を目指し青梅から世界へと飛び立ちます!

現在の支援総額

622,000

124%

目標金額は500,000円

支援者数

72

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2018/04/30に募集を開始し、 72人の支援により 622,000円の資金を集め、 2018/06/19に募集を終了しました

【階段垂直マラソン】30代半ばにして青梅の里山から世界王者を目指す!

現在の支援総額

622,000

124%達成

終了

目標金額500,000

支援者数72

このプロジェクトは、2018/04/30に募集を開始し、 72人の支援により 622,000円の資金を集め、 2018/06/19に募集を終了しました

超高層ビルを駆け上がるスポーツを「階段垂直マラソン」または「Tower running」と言い、自分は去年「VWC」というこの競技のワールドシリーズに挑戦、アジア勢初の世界3位を獲得! 今年はさらに上を目指し青梅から世界へと飛び立ちます!

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みなさんこんにちは。

階段王になる男、渡辺良治です。

今回は11月4日に大阪で行われたVWC第七戦、ハルカススカイランについてのレポートをお送りします。

VWC第7戦「ハルカススカイラン」

レース会場:あべのハルカス 
高さ:300m 
登る距離:288m 
レースフロア:59階分 
階段数:1,610段 

2年前にこの大会に参加したことが自分にとっての階段垂直マラソンの始まりとなった思い入れのあるレースであり、日本での唯一開催されるワールドシリーズだったので今度こそ優勝したいと強い気持ちを持って臨んだレースでした。

そして初のワールドシリーズでの勝利を自国開催のレースで飾るチャンスでした。
ただし、このレースに向けて調子は万全だったわけではありませんでした。
3週間前の上海では不甲斐ない結果に終わってしまった反省を活かし、きっちり身体を絞ることにしました。そのため、練習の質だけでなく量も微妙に増やしましたが、反対に食事の量を減らしたので常に低血糖状態で眠かったり、イライラしたりとだいぶ辛い状態が続きましたが、なんとか56kg台まで体重を落としてスタートラインに立つことが出来たのは自分としてもかなり頑張ったなと思います。

 

これならピーターやマークと互角の勝負ができるはず、いや勝つ事もできると信じて当日を迎えました。

 

・・・とまぁ、前日には些細なミスから飛行機を乗り過ごして2時間予定がずれるという軽い失敗をやらかしましたが(笑)

 

 

ともあれ、当日もいつもどおり、スタート4時間前に起床。

軽く散歩をして体を目覚めさせ、スタート3時間前までにおにぎり1個、アスリチューン、ポケットエナジー1個を摂取し必要最低限のエネルギーだけ身体に入れておきます。

会場についたらテーピングや針パッチを準備しつつ、スタート20分前くらいにアスリチューンエナゲインを摂取し、スタート直後からエネルギーを爆発させる準備をしました。

 

そして今回はスタートゲートに並ぶ際、一人ずつ名前を呼ばれ、紹介されることになったので、自分はやはりユニフォームの後ろに飾られた「階段王」の文字をアピール!ばっちり決まりました(≧≦)

  そしていつものように最前列に並びスタートの瞬間を待ちます…。

階段垂直マラソンで全員一斉スタートの場合、このスタートで半分くらい順位が決まるといっても過言ではありません。

狭い階段で前の選手を抜くのは至難の業。さらに前に選手がいるとイマイチ自分の走りに集中できません。

上海では完全に出遅れてしまいピーター、マークの後ろ三番手でじわりじわりと力を消耗してしまって不完全燃焼に終わってしまったので、今回こそはスタートダッシュを決めて二人の前に出ようと狙っていました。

 

「5・4・3・2・1…プァーン!!」

と、いつものようにけたたましいサイレンで勝負開始!

 

 最初から激しいポジション争いが始まりました。隣のマークとけん制しあいながら10mほどの直線を切り抜けなんとかインをつきマークの前に出ることはできましたが、百戦錬磨のピーターには先頭を取られました…。でもこうなったらとにかくピーターにくっついていき最後に抜き去ってトップに立つという作戦を決行することにしました。

 

階段に入ると、意外なことが起きました。

なんとピーターがいつものスタイル、外側の手すりを軽く押すようにして走るいつもの登り方を使いません。常に両手で内側の手すりを掴んで進んでいきます。

画像を見るとマークも珍しく両手で内側を掴んでいます。この手すりだとこの方が速いのかな?と少し迷いましたが、自分は極力前半は腕の力を使わず腰をしっかり立てたフォームでテンポよく走って登ることを心掛けました。

 

 16階あたりで一度つづら折りの階段から離れちょっとだけ隣の階段に移動する部分があるのですが、そこでは一瞬前に出ようか?と思うほどピーターのペースがゆっくりに感じられほどでした。上の写真は18階ですがぴったりとくっつきすぎて踊り場では手が接触するくらいでした。

しかし、やはり帝王ピーター。そのペースは的確なもので、自分には少し身の丈があっていませんでした(>_<)

 

 写真はだいたい37階付近でしょうか。徐々に走れなくなり手すりを両手でつかむスタイルに切り替えていきますが、そうなると断然ピーターの方が速い!じわじわと置いていかれてしまいました…。ここでついていけなければ優勝はないとわかってはいたのですが…。今思うとここでほんの少しペースを抑えてしまったことで気持ちが折れてしまったのかもしれません。せめて50階までくっついていけていれば、終盤は気持ちでついて行けたかもしれません(/_;)

 

 50階の自分です…。腰は折れて顔を下を向く最悪なフォームですね(ノД`)・゜・。

これではお尻に体重が乗らず太ももにほぼすべての体重が乗り、余計に疲れてしまいます。

この時点では意識は前より後ろからくるであろうマークから逃げることを考えていました。

ライブ中継で確認したところまだこの時点では1階分以上、8秒近くの差がマークとはありました。ですが・・・。

 

見事にまくられました<(`^´)>

写真はゴール直前の水平ゾーンです。52階あたりからマークに対するスタッフの声援がすぐ後ろから聞こえたことでその差がおよそ5秒ほどになっていることを察しました。北京の二の舞になるかも・・・と背筋が寒くなるのを感じました。

必死にペースを上げようとするものの、全く身体が言うことをききません(>_<)なんとか両手で必死に体を引き上げて進み、55階あたりで後ろを確認した時にはまだ姿は見えずぎりぎり粘れていると感じました。

(このままあと5階、きっと逃げ切れるはず…)と少し気が緩んだのか?

 

なんと階段の段差が高くなって56階の踊り場で足を引っかけ転んでしまいました!

慌てて立ち上がって再び階段をのぼるものの、段差が高くなったことと先ほどの転倒のダメージで全く走ることが出来なくなっていました…。

ところどころもう四つん這いになってなりふり構わず、必死に進みました。

しかし、やはりその時はやってきました。

58階から59階の踊り場で今度は大きく外によろけてしまい、それと同時に抜きにかかっていたマークにぶつかってしまいました(;゚Д゚)

しかしマークは恨み言ひとつ言わずに「O.K!」と言って颯爽と前に進んでいき、余裕度の違いを感じました・・・。

 

結局そのまま最後までマークには追い付けるはずもなく最終的に3秒の差をつけられ敗北してしまいました(´Д⊂ヽ

いやはや本当にピーターもマークも強かったです。彼らは後半になってもペースが全く変わらないどころかマークに限っては終盤にスパートをかけられほど・・・。

 

まだまだ自分の先行逃げ切りタイプの走りでは彼らに通用しないのかもしれません。作戦変更するべきか?それともさらに修練を積み今のスタイルで勝負するか・・・?

今後の自分の進む方向性を考えさせられました。しかし去年と比べて9秒タイムを短縮できたことできっちりと練習と体調管理をすればまだまだ伸びる可能性があることも実感しました。

 

いずれにしろまだまだこのままでは終われません!もっともっと強くならないと階段王にはなれないと痛感させられました。

 

 最後に、今回のレースに参加して感じことを。この写真で一緒に写っているメンバーは東京タワー階段競走でもお馴染みのメンバーですが、少しづつ階段のレースに参加する仲間が増えてきていると感じました!

非常階段ひとつあればできるこの競技は短い時間のなかで自分を極限まで追い込むことができる、特殊な競技です。楽しみ方はひとそれぞれ。ただしやはり本気で挑戦したい人にはたまらない魅力と中毒性を持っていると思います。ランニングが速いだけでは勝てない、逆を言えば今までこの競技をやった事のない素人にも世界トップレベルを狙えるチャンスがある競技なので、若い人を中心にもっともっと広がって行って欲しいと思いますし、その為に自分が更に世界で活躍したいと改めて強く思いました!

 

今シーズンも残すところ上海と香港の2戦となりましたが、笑顔の写真と一緒にレポートを送れるようにしたいと思いますので是非次回のレポートもお楽しみにヾ(≧≦)ノ

 

 

それではまた。

 

渡辺良治

 

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