2019/05/21 10:18
みなさんこんにちは。
階段王になる男、渡辺良治です。
 
5月18日(土)に、札幌市大倉山ジャンプ競技場で開催された「レッドブル400」に参戦してきました。
 
この大会は階段レースではなく、スキーのジャンプ競技場(ラージヒル)を下から駆け上る競技で「世界で最も過酷な400m走」と呼ばれています。
水平距離約400m、垂直距離およそ130mほどを一気に駆け上ります。
 
 2017,18年のスカイスピード日本チャンピオンでもある自分としてはどうしても出ておきたい種目でした。
実は去年もエントリーを目論んでいたのですが、あいにくソウル大会と日にちが重なってしむい断念しましたが、今年は他の大会と重なることがなく無事にエントリーできました!
 
普段の階段から解放されて広々とした屋外で思う存分自分を追い込める競技とあって実はかなり楽しみにしていた大会でした。
狙うはコースレコードの大幅更新、出来れば3分30秒を叩き出しての優勝。
とにかく優勝することが一番の狙いでした。
何故なら優勝者は7月13日にカナダで行われるレッドブル400の世界選手権に招待されるという特典が付いていたからです。これは狙うしか無い!!
 
ってわけで気合いは入れたもののこれに向けた練習は直前に一度急斜面の芝生を登ることを30分くらいした程度た。
 
きっと階段の「登る」力があれば勝てると踏んでいました。
ですが、現実は甘くありませんでした…。
 
 
 
とにかくレース当日のことを振り返ってみたいと思います。
 
コースはこんな感じです。
ラージヒルのジャンプ台、高低差は137mあります。
このコースを個人の部は予選でまず1本走り、男子は上位80名、女子は上位60名に絞られて決勝戦のタイムのみで最終順位が決まります。いかに予選を疲れが残らないようにして通過して決勝でよいタイムを出せるかが勝負のポイントとなります。
 
 
自分の予選の組はスタートが11時15分とかなりゆっくりめ。同じく東京から参加したスカイスピード女子日本チャンピオンの立石ゆう子選手と共に会場に到着したのは9時ころでしたがすでに20度越えという北海道らしからぬ天気でした。
 
コースを見上げるとなかなかの斜度で、「走る」というより「登る」コースでワクワク感が更に高まりました。
アップや準備をしているとあっという間に点呼終了の15分前になったので急いで待機ゾーンへ。さてさて、まずは予選は様子見です。地面が滑るというけどどんな具合か、どのあたりから歩いたほうが速くなるか、手袋はどっちのタイプが良いのか?などと試すことがたくさんありました。
 
まずはスタートして100mほど、緩やかに下りが続きます。ここは周りは全力疾走で超速い(;゚Д゚)焦ってついていきました。まぁ100mなのですぐに終わりますが少々面喰いながらもジャンプ台の逆走開始です。
登り始めてあっという間に走るのが困難な傾斜に突入します。
 
そして平たんな時にはわからなかった路面の滑りやすさが本性を現してきました。ロープに足をかけなければ 足が踏ん張れないんです!いかにうまく足をロープに引っ掛けられる位置に置くかが大事です。
そしてK点あたりからは自分の場合は走るより手でもロープを掴んで四つん這いで歩く方が速いとわかりグングンペースを上げて200m過ぎたあたりでトップに立ちました。
 
するとほどなくして傾斜が緩くなってきたので手を離し再び始めると300m地点へ到達
踏切台によじ登り木段のようになっているランディングバーンに突入します。ここも最初は緩やかな傾斜ですが30mもすると走るのが困難な傾斜になってきたため手を使いガシガシ登ってみます。
階段で手を使い慣れている自分にはこのスタイルがしっくりくるようでそのまま余裕を持たせつつ予選の同じ組でトップの3分48秒でゴールしました。
 
 
 今までのコースレコードが3分51秒だったので、予選でコースレコードを更新できたのでかなり良い出来だと喜んだのですが、予選男子最終組では上田瑠偉選手が圧巻の3分31秒をたたき出したのには仰天しました(;゚Д゚)
いくらなんでも速すぎる…。流石はスカイランニングの世界トップアスリート。粟ヶ岳VKで宮原さんを破ったくらい登りも強い!!
 
 
ですが落ち込んでるわけにはいきません!
何としても優勝してカナダの世界選手権に行きたい!
気を取り直して決勝に向けて準備をすることにしました。
 
男子決勝戦はおよそ3時間空いて14時30分スタートです。それまでの間に身体を休めつつ、作戦を練れるだけ練って精一杯あがきました。
その結論は・・・。
 
といったところで長くなってしまったので続きは次回のレポでまとめようと思います。
 
引き続き、レースに向けて精進しつつレポの作成にも励みますので応援よろしくお願いいたしますm(__)m
 
 
それではまた。
 
渡辺良治