みなさんこんにちは。
階段王になる男、渡辺良治です。
5月4日から続いた7連戦もようやくこれが最後となるレース、「Redbull白龍走」
に6月16日に参加してきました。
今回の「Redbull白龍走」は今年で5回目の開催となる
「日本一の長さを誇る石段3,333段でのステアークライムを含む、総距離3,333mの上り坂レース」です。
階段を登るだけのレースではありませんが、3333段も石段が含まれているなら階段王になる男としては無視できない大会ですね(^-^;
最初に1.3キロくらいロードがあり、階段に入ってからもなんどか平たんな場所を走る区間があるのが気がかりですが、参加するからにはコースレコードを出して優勝したいと意気込んで参加してきました。
ということで早速レポートをお届けいたします。
(今回も「YOKOMORI」のロゴをばっちりアピール)
レースの始まりは家を出た時からでした。
すぐさまレンタカー屋に連絡を入れて車を受け取り大急ぎで(
これなら受付も間に合うと思いましたが駐車場から会場までが遠い
なんとか10時50分近くに受付をギリギリ駆け込みで済ませてスタートラインに立つということには成功!
しかし予想以上にギリギリだったためアップ
しかも5分前にスタートする女子の部のと男子29歳以下の部の参
レースになったらこの人達を追い抜いて行かなくてはならないのか
と若干気が重くなり「こりゃコースレコードはちと難しいかも?」
ともあれ、12時近くになりスタート時刻が近づいてくると道幅全体に並び直したので、前から2列目くらいには並び直すことができました。
そして12時にスタートした女子全員と男子29歳以下を見送り12時5分にいよいよ自分たちのスタートです!
やはりスタートは数人が凄いスピードで飛び出します。自分は10番手位だったでしょうか。
2,3人は本当にただのスタートダッシュで30秒もすると落ちてきます。
1キロ付近、ちょうど階段の入り口が見えてきた辺りでは先頭集団が3人ほどになり、その3秒ほど後ろにつけるという狙い通りの展開に持ち込めました。
最初のロード区間のタイムは4分30秒弱。緩い上り坂であることを考慮すれば、キロ3分20秒ちょっとのタイムでは走れていました。
しかし、階段に入る前からすでに先発組の最後方の選手をちらほらみかけ、階段ではすでに渋滞が・・・。
「これを抜かしていくのは、ちょっとなぁ~」とまたもや気が重くなりました(>_<)
(いよいよ階段スタート!)
この階段ゾーン、いつもの天祖神社なら230段を60秒のペースならかなり余裕があるので、100段を25秒ちょっとくらいでいこうと計算していました。
最初の200段くらいは計算通り50秒少々で通過。
しかもこの時点で同じ30代以上の選手は全員抜き去りトップへ立ちます。
少し気をよくしてそのペースを維持して登り続けることにしました。
3333段とめちゃくちゃ長いので序盤から積極的に手すりを掴んで足にダメージが溜まりすぎないように進みます。
(序盤の階段の様子。踊り場はほとんどなくとにかく直登…)
前半は時折手すりを話して一段飛ばしで走ったりもして余裕がある、と思っていました。
しかし、5分先にスタートした女子や20代の男子たちが次々と落ちてくるのでそれを避けたり声掛けて真ん中を譲ってもらったりしながら進むのは予想以上にペースやフォームが乱れました。
知らず知らずのうちに疲労も溜めてしまったのかもしれません。
とはいっても500段くらいまでは思ったよりあっという間に到達してこれは23分台は行けそうだなぁなんて夢見ていました(^-^;
もうじき900段というところで一旦長めの平地ゾーンへ。300m(約1分?)ほど走り再び階段ゾーンへ入ったあたりから徐々に異変を感じ始めます。
「あれ?いつもより足が重い…。」
飛ばしすぎたかな?と思い、1000段で時計を確認。
たしかここではほぼ予定通りの10分ちょっとオーバーくらいだったと思います。
なのでさほど疲れはあるもののペースを落とさずに行くことに。
しかしこの辺りでは手すり無しで一段飛ばしで走るのは困難な状態に。
手すりを使ってごり押し…。と言った感じですが、まだまだ前から落ちてくる選手が多く、思ったようには進めず集中力も切れてしまいました(@_@;)
1600段を過ぎたあたりではタイムはだいたい14分くらい。少し遅れだしましたが、平たんな部分もあったから単純に遅れてるとは限らないかなと気を取り直して黙々と登り続けます。
2000段付近では18分弱だったと思います。
明らかに遅くなっています。1000段目から2000段目までの1000段で7分もかかってしまったいるとは…。
想定通りなら5分弱で行けると思っていたのに(-_-;)
平たんな部分があったとしても6分で通過できていなければまずい!!
残り1300段・・・。少しペースを落として100段30秒ペースでも6分半。
24分台も危うい状況だと焦り始めました。
しかしペースを上げようにも疲労が溜まりに溜まって力が入りません。
脚だけでなく腕にも疲労が溜まり動きが鈍くなってきました…。
時折手すりを離して一段ずつ登り吹き矢のように息を吐きだし呼吸を整えますが、心肺機能はまだ大丈夫でも筋肉の方にダメージが溜まっているようだとわかりました。
しかし筋疲労は回復する手立てがなく、止まりたくなる気持ちを必死に抑えて進み続けるしかありません(>_<)
2600段を過ぎたあたりでしょうか、薄れている意識の中、櫓のようなところからBGMが流れてくるのが聞こえました。
時計を見ると約21分30秒。
まだ700段あるので、3分半~4分はかかるとすると大会レコードは100%無理とわかりました。
もうここまでペースが落ちると後ろから誰かに追い上げられているのではないかという恐怖も襲ってきました。
この付近でもまだ先発した選手がチラホラいて躱すのに一苦労でした。
それを理由にリタイアしちゃおうか?などという邪な考えも頭に浮かんでは消え…。
しかし、
「階段王が国内の階段レースで負けるわけにはいかないだろう?!」
との思いに突き動かされ必死によじ登ります。
3000段を過ぎましたが、すでに時計を見る余裕はなし。
ふと見上げると薄っすらゴールゲートのようなものが見えて最後の直線に差し掛かりました。
同時に手すりもなくなり最後はほぼ足の力だけで登るしかありません。
おそらくもう天祖神社一本分もないはず!
そう考えるとさすがに勇気がわきラストスパートをかけました。
ラスト200段くらいは全て一段飛ばしで走り切り、ゴールマットを超えたところで全身の力が抜けました_( _´ω`)_ペショ
ゴールタイムはなんとか26分きりの「25分56秒」
普通にやれば23分台は出せるかな~なんて考えてたのが恥ずかしすぎる結果でした。
悔しさと疲れで5分近くその場から動けませんでした。
またもやスタッフさんのお世話になりゴールラインを離れてよろよろしながら給水所に向かいテントでまたもや10分くらいぶっ倒れていました(-_-;)
「やはり先発した選手を追い抜くのに労力がかかりすぎたのか?いやそれを追い抜くのに知らず知らずオーバーペースだったのか?レースタイムは深圳より5分長いだけなのになぁ。それとも7連戦の疲れがたまってたのかなぁ」
などと言い訳じみたことを色々考えてみますが結局は対策不足と実力不足だったのでしょう。
その後は1時間後にスタートしたエキスパート部門の参加者のタイムを確認し、とりあえず自分の方が速かったことを確認しホッと一息ついて下山。
ちなみに関東階段組の「走れミク」こと遠藤君も一般の部で20代以下ではトップでゴール!
「カンパーイ!」また一緒に練習しよう!
また、サポートしていただいてる「INNER FACT」の首藤さんにもお会いできました!
リターンのソックスを取り扱っている会社です。軽くて通気性が良くて少しザラッとした履き心地が気持ちよくてクセになりますので一度お試しあれ~。
一般の部ではぶっちぎりで優勝でした。速報ですが、ほぼ正確なタイムでしょう。
表彰式、まずは年代別の表彰があり、その後一般全部含めての表彰もありました。
(©Jason Halayko/Red Bull Content Pool)
このタイム入りのボードも欲しかったですが、木でできたトロフィーが素晴らしいですね!
参考までにエキスパート部門の優勝者のタイムは26分54秒だったので、今大会の最速タイムを出せたことに。
ですが、最低限の目標としていたコースレコード24分42秒には程遠い結果だったので非常に悔しいです(>_<)
来年、エキスパート部門できっちりとコースレコードを更新し優勝を勝ち取りたいと思います。
ともあれ、これで春の7連戦は無事終了・・・と思いきや、羽田空港から立川駅までのバスに乗ろうとしたとき(出発2分前)に手持ちのリュックを置き忘れてきたことに気づき取りに戻りなんとか間に合うというサプライズ(笑)
最期まで自分らしいなぁと思わされる一日でした。
さて、ここまでのレースレポートいかがだったでしょうか?
今回のクラウドファンディングではこれが最後のレースレポートになりますが、ご支援いただいた方には今後の海外レースについてはレポートを限定公開いたします。
階段垂直マラソンのことをもっと知りたいという方はぜひご検討下さい。
クラウドファンディング期間ものこり3日!
階段王になるためにはまだまだ経験が足りません。
それを埋めるためにも海外遠征のためにご支援いただけないでしょうか?
是非ともよろしくお願いいたします!m(__)m
渡辺良治