こんにちは。
階段王になる男、渡辺良治です。
前回に続き5月26日のTWAワールドツアー戦深圳大会についてのレポをお届けします。
それでは早速レースの中身に移っていこうと思います。
スタートは一人づつ30秒間隔のウェーブスタートで三人目にスタート。
トラブルが色々ありつつも落ち着いた状況でスタートできました~(^-^;
しかしそれもつかの間、なんと階段が左回りだったのです。
「あれ?階段右回りじゃなかったっけ?
と一瞬動揺しましたが、気の乱れがフォームの乱れ、
とにかく左回りに身体を馴染ませます。
そして10階で最初のロングターンゾーンに入り、再び階段に突入すると右回りの階段になっていたので一安心ですε-(´∀`; )
こっからは予定通り速歩きに切り替えます。
右手をメインで使いつつ踊り場では左手を強く掴みスピーディに回
何しろ長いこのレース。全てを走って登るなんて無理です!
勿論ずーっと速歩きだと腕が疲れたり、
それと同時に頭の中では
・腰をしっかり立てること
・体重をお尻に乗せて太腿の負荷を軽減
・呼吸がキツくなったら吹き矢呼吸法で調整
・腕が上がらなくなってきたら鎖骨の下を指圧してほぐす
などなどを意識しながら階数を重ねていくわけです。
なかなか単純に見えてレ奥深いでしょ?( ̄∇ ̄)
10~15フロア上がるごとにロングターンゾーンが現れるという
そのタイミングで身体の疲労度を図ることが出来ます。
49階のロングターンゾーンくらいまではかなり余裕があり、
自分もだいぶ超ロングレースに慣れてきたもんです。
やはり経験は力になりますね(^^)
因みにこのあたりまでは完全に一人旅で、
7割方登ってきたので当然といえば当然ですが…。
そろそろ前を行く選手、
そして遂に100階が近づいてきた辺りで前方に黒い人影が一瞬見
「キタ!ダディだ!」
前を追うとなると不思議と力が湧いてきてややペースが上がり、ほどなくジョージ選手の真後ろにたどり着きます。
そうするとさすがベテランのジョージ選手、外側によけて先に行くように促してくれました。
なので遠慮なく前に出させて貰うことに。だいたい105階近辺だったと思います。
だったと思うというくらいさすがにこの辺りでは疲弊していて抜かした後に一気に突き放すということはできませんでした。
「さすがにソウ君を抜くのは無理かなぁ」と気持ちが守りに入ったのでしょうか…。
気付くと110階あたりで今度はジョージ選手が再び自分との差を詰めて来ましたΣ(・ω・ノ)ノ!
必死で逃げようとしましたが、先ほどジョージ選手を抜かそうとしたときにペースを上げたのが効いたのかもう完全に脚が終わっていて振り払えませんでした。
結局、112階くらいで再逆転を許してしまいました。
直後の114階での最後のロングターンゾーンでは全く力が入らずフラフラしながら前に進み、最後の階段も手摺りに寄り掛かる様に登るだけで、ラストスパートはほぼ掛けられず116階のゴールにいつものように倒れ込みました…(>_<)
まぁそれだけ余力を残さず出し切ったと言えるのかもしれませんが、やはりラストスパートはしっかりかけたいですね。
(ぶっ倒れ兄弟、マレーシアのソウ君と一緒にしばらく悶絶・・・)
まぁレース内容としては80点くらいでしょうか。
それでもタイムは19分57秒と、上出来の20分切りでした!
去年より30秒くらいは縮めたいと考えていましたが、43秒短縮と13秒も目標を超過達成です。
やはり超ロングレースにだいぶ慣れてきたのは間違いありません。
先にゴールしたソウ君も「負けたよ~。」みたいなことを言っていたので彼との差はあまりなかった=スタート時の30秒差を縮めた=自分の方が速いという事でしょう。
残るは自分のだいぶ後からスタートする中国人選手が気になりました。
要注意は2名。
去年の深圳で負けている若手のチンファ・リュウ選手
もう一人は去年の上海のTWA大会で負けているジンセン・リュウ選手。
このチャイニーズ・ダブルドラゴンには自分が唯一負けているアジア人選手であり、今年こそはアジア勢には無敗を維持したいところでした…。
ですが、結果は2位でした。
優勝は19分52秒でジンセン・リュウ選手。
彼はおそらく自分と同世代くらいで、背丈は一回り小さくあまり目立たないのですが、強いんです!
上海タワーでは2分ほど差をつけて勝っていたのですが…。
最後まで何が起こるか分かりませんね。
純朴でとても穏やかでシャイなナイスガイです(笑)
次回レースで会ったときは勝たせてもらいますよ!
女子の優勝も地元中国のムン選手で、女王スージー選手が2位となり、初めて同じポジションに(^-^;
しかしこうしてみると表情がちょっと悔しそうですね…。思っていることがすぐに顔に出る質でして(笑)
男女トップ4です。あれ?ちゃっかり自分がセンターですね(´艸`*)
地元中国を始めアジア勢の活躍が目立ちました!
今後もアジア勢がこの競技の台風の目になることを予感させる大会でした。
しかし、やはり表彰台のテッペンを逃したのは悔しいです…。
ただ、落ち込んでる暇はありません!もう明日には次戦のVWCニューヨーク大会に向けて出国しなくてはなりません。
悔し涙を流すならシーズンが終わった後で充分です!
今はただ前へ、上へと進み続けるのみです!!
次回のVWCニューヨーク大会こそ、世界戦初優勝を飾りたいと思います!
吉報をお待ちください(^O^)/
それではまた。
渡辺良治