2019/06/18 10:28

 

3月、2018年度最後のWSが開催されました!

 


3月WSは、昨年に引き続き参加している学生が多く、
「年度の集大成」の時期です。

 

今年の3月は、身体ワークショップ&一人芝居という構成にして開催しました。

 

 

それでは、その模様をお伝えします!!

 

 

身体に向き合う前半では、

ストレッチや筋トレ的なメニューを一人ひとりで行い、

 

ペアを組み、数字を身体のみでお互いに表現。

 

 

1~10まで、各自好きな数字を1つ選びます。

そして、相手に告げずに、

その数字から受けたイメージを身体で表現してみます。


お互いにやり終えた後、

どういうイメージ、方法で表現したかを皆で共有。

 

 

相手の表現したものが何であったか、当たらなくても構いません。

 

 

正解と不正解を分けることが、私たちの目的ではありません。

 


多様な受け取り方、多様な表し方、あるいは共通項があるということ、

ひとつひとつ、自分と相手の心身で確かめ合うこと、

そして、

その表現を確かに受容しようとする姿勢が大切だと考えています。

 

 

以後、グループになり、そのグループの人数を増やし…、

 

だんだんと大きな集団での創作に移っていきます。

 

 

誰が初めに動くかは決めずに、

目だけではなく全身を使って、見て、聞きます。

 

最初に動いた人の動きを真似します。

自分だけに閉じこもらないことが大切です。

 

 

 

円の形を生かし、

さらに一歩踏み込んだ創作へ。

 

 

みんなで円を組むところからスタートです。

 

順番を決めずに輪の中に一人ずつ入っていき、ポーズをとって静止。

 

周りの人は自分より前の人たちの表現を受けて、そこに加わり、自分もポーズ。

全員創作に加わったら、一人を残してまた円に戻る。

 

その繰り返しです。

 

お互いの表現をバトンリレーのようにつないでいきます。

大きな変化は生まれても、生まれなくても大丈夫。


予測をせず、周りの有り様を受容する。

 

 

*** 

 

 

そして後半、今月の創作タイムです。

 

テーマは、

「これまでの自分の人生を、自分が知っている演劇の全てを総動員して表現すること」。

 

そのほか私たちから伝えたことは、

「持ち時間はひとり1分」

「部屋の中にあるものは何でも使っていい」

ということだけです。

 

 

創作の前の休憩も込みで、学生たちに渡した時間は30分。

 

 

準備時間にもそれぞれの人柄が出ますね。

 

大胆に半分以上の時間は休んでいたのかな?という学生、
自分の思う流れを実際に体を動かしながら何回も稽古する学生、
ひとり黙々と廊下を行ったり来たり歩いている学生、
最初は休憩をして、発表するそれぞれの創作について話し合う学生たち…など。

 

 

結果的に、表現が似通ったな、と感じる発表はひとつもありませんでした。

 

 

予想をはるかに超え、

平均3分の力作揃い・・・!

 

見ごたえある発表でした。

 

 

その発表を観ている学生たちの見方や眼差しにも、

お互い(の表現)をまず受け入れ合う

という姿勢が現れていました。

 

 

 

***

 

 

さて、来月は、新年度1発目!

制作にまつわるワークショップを開催します。

 

公演会場でお客さんを受付でお出迎えすることが、

制作の大切な仕事です。

 

また、

「お客さんをどうやって公演に集めるか」ということも、制作部門の大きな課題です。

 

 

楽な答えが用意されていない演劇に、

来月も学生たちと向き合ってみたいと思います!