500円のデイリーワインと50,000円のビンテージワイン。とてもお世話になった大切な人に贈るとしたら、どちらでしょう?金銭的な余裕があるなら、後者でしょう。金額は価値を代替します。「味はよく分からないけど、50,000円もするんだから、確かなものなんだよね」と。
世の中には価値を代替するものがたくさんあります。学歴もその一つです。「高偏差値の有名大学を卒業してるんだから、きっと優秀なんだよね」と。
価格も学歴もある意味のレッテル張りです。レッテルはとても便利なツールで、これに頼れば判断がとても楽になります。効率的に意思決定をするために、人が編み出した最強ツールなのです。だから、そう簡単にはなくなりません。例えば、学歴不問と言いながら、しっかり出身大学を考慮して選考を進める新卒採用とか。
家庭の収入と子どもの学力の間に強い相関関係が見られます。しかし、それは直接的な因果関係を示すものではありません。お金のない家の子どもは能力も低い? もちろんそんなことはありません。そこにあるのは、機会と経験の格差なのです。
学校の勉強に困れば、塾に通う。スイミングにピアノ、野球やサッカー。いろいろなことにチャレンジし、達成感を味わう。家にはたくさんの本があって、知的好奇心を満たしてくれる。経済的な余裕のない家では、心身の健全な成長を促してくれる環境が欠けています。
現在、NPO法人子どもの未来を紡ぐ会では、「子どもたちに届け!ICT教育プロジェクト」推進に必要な資金を調達する目的で、クラウドファンディングを実施しています。子どもたちに豊かな教育機会を提供するために。子どもたちが誠意のないレッテル張りに苦しまないように。
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