「学習塾=受験産業」であるなら、学習教室ミライエは、塾ではありません。さかのぼり学習をプログラム化することで、学習成果を目標としてはいますが、私たちが目指しているのは、合格実績・進学実績や学校の成績を伸ばすことではありません。私たちが実現したいのは、子どもたちが自尊感情を持ち、自らを肯定して生きる姿です。 経済的な問題を抱えた家庭の子どもたちの自己肯定感は低く、将来に希望を持つことができません。それがあらゆるものへの意欲を蝕んでいます。私たちがさかのぼり学習にこだわる理由は、学校の成績を上げたいからではなく、勉強ができるようになるという成功体験を味わってほしいからなのです。学習塾とは目指しているものがまったく違うのです。 ※このレポートは、前プロジェクト投稿(2019/2/3掲載)の採録です。 お問い合わせ先NPO法人子どもの未来を紡ぐ会MAIL:info@tsumugu.org
500円のデイリーワインと50,000円のビンテージワイン。とてもお世話になった大切な人に贈るとしたら、どちらでしょう?金銭的な余裕があるなら、後者でしょう。金額は価値を代替します。「味はよく分からないけど、50,000円もするんだから、確かなものなんだよね」と。 世の中には価値を代替するものがたくさんあります。学歴もその一つです。「高偏差値の有名大学を卒業してるんだから、きっと優秀なんだよね」と。 価格も学歴もある意味のレッテル張りです。レッテルはとても便利なツールで、これに頼れば判断がとても楽になります。効率的に意思決定をするために、人が編み出した最強ツールなのです。だから、そう簡単にはなくなりません。例えば、学歴不問と言いながら、しっかり出身大学を考慮して選考を進める新卒採用とか。 家庭の収入と子どもの学力の間に強い相関関係が見られます。しかし、それは直接的な因果関係を示すものではありません。お金のない家の子どもは能力も低い? もちろんそんなことはありません。そこにあるのは、機会と経験の格差なのです。 学校の勉強に困れば、塾に通う。スイミングにピアノ、野球やサッカー。いろいろなことにチャレンジし、達成感を味わう。家にはたくさんの本があって、知的好奇心を満たしてくれる。経済的な余裕のない家では、心身の健全な成長を促してくれる環境が欠けています。 現在、NPO法人子どもの未来を紡ぐ会では、「子どもたちに届け!ICT教育プロジェクト」推進に必要な資金を調達する目的で、クラウドファンディングを実施しています。子どもたちに豊かな教育機会を提供するために。子どもたちが誠意のないレッテル張りに苦しまないように。 お問い合わせ先NPO法人子どもの未来を紡ぐ会MAIL:info@tsumugu.org
皆さんからのご支援で、デジタル教材の開発と、パソコン(またはタブレット)の購入を行います。 上の画像は先日制作したサンプル教材の画像です。単元は「平行四辺形と三角形の面積」。公式「底辺×高さ」の根拠を説明するための画面の一部です。紙の教材と異なり、視覚教材は画面を動かせることにその強みがあり、図形などの単元学習には最適なツールなのです。 以下の単元について、デジタル教材を制作する予定です。 小学生課程①3~4年生/単元学習・わり算/余りのあるわり算・分数の大きさと表し方 小学生課程②5~6年生・単元学習・約数と公約数・約分・通分・分数と小数の関係・割合と百分率・速さ・比と比の利用・比例と反比例・平行四辺形と三角形の面積・台形のひし形の面積・円周の長さ・円とおうぎ形の面積・平均・場合の数 中学生課程①単元学習・正負の数の加法・減法(1年)・正負の数の乗法・除法(1年)・文字の項のまとめ方(1年)・分配法則(1年)・乗法公式(3年)・平方根(3年) 中学生課程②証明・錐体の表面積(円錐の側面積の求め方)(1年)・解の公式(3年)・変化の割合(放物線上の2点を通る直線の傾き)(3年)・円周角の定理(3年)・三平方の定理(3年) お問い合わせ先NPO法人子どもの未来を紡ぐ会MAIL:info@tsumugu.org
法人が運営する学習教室ミライエで指導するのは数学・算数だけ。英語を教えてくださいというご要望をよくいただきますが、今のところその予定はありません。なぜ算数・数学だけなのか?それには理由があります。 数学・算数は、単元と単元の関係が明確に分かる教科です。つまり子どもたちのつまずきの原因が特定できるということ。ミライエでは、新しい単元に進むとき、必ず学習診断を行います。診断によって、どの学年からつまずきが始まっているかと確認し、そこまでさかのぼって学習を始めています。 貧困家庭の子どもたちの多くは、自尊感情を失っています。やれば勉強ができるようになるという経験が傷ついた自己肯定感を修復してくれることを願って、学習支援活動を続けています。勉強していただくからには確実に成果を出したい。だからこそ、さかのぼりの学習が最も効いてくる数学・算数の指導にこだわっているのです。※このレポートは、前プロジェクト投稿(2019/1/30掲載)の採録です。 お問い合わせ先NPO法人子どもの未来を紡ぐ会MAIL:info@tsumugu.org
弊法人が運営する学習教室ミライエは、毎週土曜の午前、京王線国領駅すぐの調布市市民プラザあくろす2Fにある市民活動支援センターの一角をお借りし、開催しています。(メイン画像は学習支援開始前の様子です。) 学習教室ミライエに通うのは、経済的な困難を抱えた小学5年生からの子どもたち。家庭の所得水準と子どもの学力の間に強い相関関係があることがさまざまな調査で明らかにされており、当学習教室の中にも基礎学力の定着に問題のある子どもたちが多数います。 彼ら、彼女らに少しでも勉強の楽しさを伝えるべく、日々の活動を続けているわけですが、紙の教材を使った指導には、子どもたちの理解を促進する点、および子どもたちの興味を引き出す点で限界を感じています。今回の「子どもたちに届け!ICT教育プロジェクト」は、これらの課題を解決するための一手なのです。 皆さまのご支援で、デジタル教材の開発と、パソコン(またはタブレット)の購入を行います。どうぞよろしくお願いいたします。 お問い合わせ先NPO法人子どもの未来を紡ぐ会MAIL:info@tsumugu.org