2013/09/16 23:37

【地域を外から見ているイメージと住んでいる日常の中にいるイメージ】
卒業後、秋田に戻り、臨時職員としてコピーやお茶くみをしながら過ごしていました。ある日、友達に「そんなぬるま湯でいいの?」と言われたこともあり、新潟で積極的に関わっていた地域づくり講座、コミュニティビジネスワークショップに参加し、その時に現在のNPOの理事長に出会いました。
入社後、感じたのは「新潟では学生というリミットがあって、まちや地域を外から見ているイメージでしたが、秋田では"住んでいる日常"があって、その中にいるイメージ。そこでのコミュニケーションって、「スキル」で接して欲しくないじゃないですか。だから、ファシリテーショングラフィックも、回数を重ねるほどに、そういうものをどんどん捨てていく、実体験や本とは違うということを大切にしています」
【地域に暮らしている事実は変わらない】
吉田さんが、携わってきたファシリテーショングラフィックの機会は100回を越えています。しかし、「毎回毎回"消化不良感"があって、常に同じものがないので、そういった怖さにいつもさらされていたりもします」
「ファシリテーションって、みんなでつくる満足度の高さがあったり、サイレントな人やうまく言えない人にうれしいもの。言わない≠自分の意見がないじゃないこと。そういうのを実感できる場だったりします」
「通院・買い物支援などが行われているムラのワークショップ会場では、参加される方は70~80歳。耳の遠い方もいらっしゃる中で、グラフィックが活きることを実感しました」
「社会的にもローカル(地域)が注目される流行があって、地域づくりを「ビジネス」にしている人たちが入ってきたりもしています。秋田も大型イベントや新しい公共施設の建設などが控えています。そんな変化を通り越しても根底にあって変わらないもの、残るもの、そこに本当に大切な価値があるように思います」
この街に暮らしているからこそ感じられること、見えてきたことを語っていただきました。
〜本誌では、より詳細なインタビューを掲載予定です〜
インタビューは、秋田拠点センターアルヴェで行われました。写真はエントランスホールです。
インタビューは、秋田拠点センターアルヴェで行われました。写真はエントランスホールです。





