本日2017年9月7日中日新聞に掲載いただいた記事を紹介させていただきます。
親ウナギ放流 支援をネットで出資呼び掛け
絶滅危惧種ニホンウナギの資源回復に協力を-。網にかかった親ウナギを買い上げ遠州灘に放流している「浜名湖発親うなぎ放流連絡会」がクラウドファンディングで放流事業費30 万円を募っている。10月末まで。(飯田樹与)
浜名湖発連絡会「うなぎ米」など返礼品に
連絡会は、仲買人や浜松うなぎ料理専門店振興会、浜名漁協、養鰻(ようまん)業者による浜名湖養魚漁協からなる。浜名湖内の定置網にかかったマリアナ諸島沖へ産卵に向かう親ウナギを、通常の競りで買い上げ、遠州灘に11月、12月に放流している。
クラウドファンディングは、インターネットで不特定多数から出資を募る主砲。連絡会は浜名湖発「ニホンウナギ資源回復プロジェクト」と題して支援を呼び掛ける。6千円、1万円、3万円、5万円、10万円の五つの支援コースを設け、出資者にはそれぞれ金額に応じて、ウナギ残渣(ざんさ)の有機肥料で栽培したコシヒカリ「うなぎ米」や、うなぎ料理専門店で使える食事券などを返礼品として贈る。
連絡会などによると、親ウナギの放流量は2011年度に約100キロだったのが、14年度にに200キロ超の247キロに。活動の認知度アップもあって16年度は410キロと急増して資金不足となった。放流事業にかかる費用は205万円。
ウナギの稚魚が減少し、取引規制が懸念されるなど、業界を取り巻く環境は厳しい。連絡会長を務める水産卸業「海老仙」の加茂仙一郎社長は「さまざまな立場の人が資源保護に向かって関われる方法。少しでも協力してもらえたら」と呼び掛けている。
詳しくはネットでプロジェクト名を検索。問い合わせは、海老仙 電053(592)1115へ。