今回のプロジェクトを通じて、4月に、あらたにオーナー制いちじく園をオープンする事になりますが、あらためまして、何故「オーナー制を始めるのか」について、プロジェクトページに書ききれなかった想いなど、少しお伝えさせて頂きたいと思います。
私の農園では、いちじくは7年前に栽培を始めました。
当初、普通に栽培して、主にスーパーや直売所に販売をしていました。
しかし、昨年、いちじく狩り園をオープンし、販売方法をがらりと変更しました。
昨年は、ほとんどがご来園のお客様向けの販売に変わっています。
何故、方向転換をしたかと言いますと、いちじくの本当の魅力を知って欲しいと思ったからなんです。
いちじくが本当に美味しいのは、やっぱり「モギタテ」です。それも、樹の上でギリギリまで熟させて、完熟になったものは最高の味になります。それこそ、お店で買うものとは、まるで別物です。
ところが、スーパーや直売所に出そうと思うと、どうしても輸送時間がかかるので、それを見越して、完熟より半歩程手前で、収穫せざるを得なくなります。
これが、どうにも悔しくて、なんとかしたいとずっと考えていて、いちじく狩りの構想はずっと持ってました。それが、昨年、ようやく、機会に恵まれ、オープンする事ができるようになりました。
そして、今度の「オーナー制いちじく園」です。
こちらは、お客様に1株オーナーになって頂いて、苗から育てる体験をして頂けるものです。
ここから本題なのですが「何故、オーナー制にしようと思ったのか」と言いますと、ひとつは「自分で育てる体験をすると、更に、いとおしく、美味しく感じる」からです。
特にいちじくあのモギタテは、本当に美味しいですから、きっと感動して頂けるのかなと思っています。(私は毎年感動しますので)。しかも、樹ですから、毎年成長をしていくところを見る事ができます。
そうする事で、いちじくへの誤解?を完全になくしたいなあと。
それと、なんていえばいいのでしょうか。
実はこちらが本当に実現したい事なのですが、この活動を通じて「農家は生産する人」「お客様はそれを買って食べる人」という関係だけではない関係を作れればいいなあと思っています。
いちじくを作る人、買う人という垣根を越えて
「いちじく好きが集まって、あ~でもない、こ~でもないと言い合える仲間のような関係」
「いちじくの里」に、こんな仲間が集まって、本当に美味しいいちじくを一緒に食べる事ができたら最高ですね。
農業っていうと大げさなのですが、こういう事で相互の理解が進めばいいなあって思います。
このような思いでプロジェクトを進めております。
工事も始まり、いよいよです。



