で図案が出来上がったら、今度は生地に映していきます。
どんなふうにするかって、驚きのアナログです。下から光あてるんです。
ガラスのテーブルに図案(ずあん)が書かれた紙置いて、その上に生地(きじ)を置きます。
そしてガラステーブルの下から光をあてると、生地にうっすら柄が見えますよね。
それをなぞって生地に書いていきます。これが下絵(したえ)です。
書く道具は筆先の繊細な細い筆で、インク(という表現は?だけど)は青花(あおばな)を使います。
青花(あおばな)は琵琶湖の周りで、真夏の早朝にだけ咲く、直径約3㎝の綺麗な青紫のお花です。露草(つゆくさ)と同じ色で学術的には兄弟だけど4倍くらいの大きさで、今ではあまり採ることができないそうです。
このお花からから抽出した色素を和紙にしみこませて乾燥、しみ込ませて乾燥、しみ込ませて乾燥を繰り返して青花紙(あおばながみ)が作られるそうです万葉集にも出てくるくらい昔から作られてきました。
最盛期には300軒で作っていたけど、今では一軒のみ。そうやって大切に大切に作られた青花紙は、染料屋さんで売られていて、作家さんの手元に届きます。
作家さんが筆先につけて生地に下絵を書くために使う時には、お水で少しずつ戻して使います。
この青花の特徴は、水で洗い流すと消えるということです。
友禅染(ゆうぜんぞめ)の特徴は糊(のり)を洗い流して、白い枠が残ることです。
そのためのその糊を置く場所の下書きとなる、青花(あおばな)も洗ったら消えてほしいんです。
では次は糊置きの工程です。