伊藤さんの作る栗は健康で美しい!
恵那市にある伊藤さんの栗栽培地を9月10日に訪問しました。
伊藤さんは一般社団法人栗のなりわい総合研究所の代表で、恵那市、四万十町、愛媛の石畳などで無農薬栗の育成を指導する、「栗の匠」です。
その伊藤さんの栗栽培地を見て驚いたのが、
栗が大きい!大きな栗が一つの枝にたくさんついてる!
そして地面は適度に草を残して、土が柔らかい!
草をすべて刈ってしまうと、今年のような猛暑では土が乾いてしまい、栗の樹にとって負担が大きくなるため、意図的に草を残しているとのこと。そのことで栗が健康に大きく育ちます。
また栗が大きくなることでイガも大きく厚くなります。イガが厚くなると害虫が栗に卵を産み付けようとしてもイガを貫通せず、栗の実に達しないので、無農薬でも虫がつかないそうです。
栗の選別も妥協無し!
栗の収穫後に、選別を行います。まず最初に大きなバケツで水漬けします。傷んでいる栗や未成熟なものは浮きます。浮いた栗はすべて除外します。さらに伊藤さんは作業台の上に栗を撒いて、目で見て傷やスジのある栗を取り除いていきます。また、見た目はきれいでも「おや?」と思った栗はにおいをかぎます。わずかに酸っぱいような香りがしたものは除外します。その香りは非常に微妙で、私がかいでもほとんどわからなかったです。その微妙な栗のコンディションを見抜くのが伊藤さんの技術なのです。
伊藤さんが納得いくまで何度も時間をかけて選別した栗は、今度はサイズ別に分けます。S、M、L、2L、3L、4L以上の6段階で選別します。MとLは和菓子などに丸ごと使うのに適したサイズで、老舗の和菓子屋さんが購入するそうです。
今回、当プロジェクトでお返し品として用意する栗は基本的に3L以上です。中には1個で60グラムに達するものもあります。