Community (rescue) Board、当初はフォーム素材の普通なソフトボードを考えていました。ボディーボードと同じようなイメージ。ですが、いろいろとテストをしていく中で、操作性や安定性などにこだわると、フォーム素材だけでは限界が見えてきてしまいました。
そこで、最終的には普通のサーフボードと同様に、硬質フォームと補強材(ストリンガー)を組み合わせた芯材を使うこととしました。この硬質フォームとしては、最新のサーフボードなどにも採用されるEPS(発泡ポリスチレン)という素材を採用しています。また、波の中で折れたりしては怖いので、竹をストリンガーとして入れて、さらに強度を高めました。
今回、このEPS x 竹の芯材を、3Dプリンティングと同様のCNCマシンで自動的に削り出しています。コンピュータ上で作った3次元の設計データに基づいて、縦横上下に動くアームが寸分違わずに削っていくという装置です。一昔前なら潜水艦のスクリュー製造などに用いられた高度な技術ですが、今はサーフボードにも使えるほど、一般化してきました。
こうして精密に削り出された芯材を、エポキシ樹脂を染み込ませたグラスファイバーでコーティングして剛性、耐水性を確保しました。最後に、衝撃などに強いポリエチレン製のソフト素材を外殻として使ってます。この部分でも、真空パックを用いてしっかり圧着する、という工法を採用しました。
こうして出来上がるCommunity (rescue) Board。
見た目は、ネットで手に入るような格安ソフトボードとあまり変わらないかも知れません。でも、中身や性能は遥かに格上のボードに仕上がったと思います。
海を楽しく味わい尽くすため、限られた時間と予算の中で、できるところまで頑張ってきました。ぜひ、みなさんにも、ボードライディングの楽しさをを満喫していただきたいです!
クラウドファンディングも、引き続き、みなさんのご支援お待ちしてます。
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