2020/03/27 11:00
奈留高校を卒業した生徒たちは、
自分の夢を追うために島を離れ、
全員が進学や就職、それぞれの進路へと旅立っていくのです。
今年もその季節がやってきました。
波止場から見送る同級生たちが
「フレーフレー ・・・」
船のデッキに立って見送られる生徒がそれに答えて、
「フレーフレー 奈留高校!」
お互いにエールをかけあいます。
それを温かく見守る家族と先生たち。
そして、船が動き始めた瞬間、
奈留高校の愛唱歌「瞳を閉じて」が
港中に響き渡りました。
「お母さん、ありがとう!・・・」
船が見えなくなるまで、手を振り続ける
家族、同級生、先生方の姿がありました。
今年は、コロナウィルスの影響で、紙テープもなく、
在校生の吹奏楽部による生演奏の
「瞳を閉じて」もなかったけれど
みんなの温かい思いに包まれた旅立ちの日でした。
奈留島では、いくどとなく別れと旅立ちがあるのに、
この3月の別れは、なぜこんなにも胸をしめつけるのだろうと
思うのでした。
(記 協議会スタッフ 上條)