(こちらのnoteに投稿しております)
目の前にある木の名前を言うことが出来るでしょうか?
少なくとも私の周りのウガンダの人は「これ何の木?」と聞くとこたえてくれます。(以下、“私の周りの”省略)
他にも、花、虫の種類や大人か子供か、メスかオスか、さらには肉の部位まではっきりと識別しています。
日本人の多くは出来ないことなのではないでしょうか。これが出来るのはウガンダの人々の生活の仕方や自然との関わり方が大きく影響しています。
ウガンダの人々は自然を“直接”に生活の中で活用しています。
☆食べ物:ハネアリやコオロギなどの虫を食べるので、学名は一緒でも成長段階や性別で名前を変えています。また、チキンは女性が自ら捌くし、売り方も肉屋さんが目の前で捌いてくれるスタイルなので、必然的にみんな見た目と味や食感、部位名が一致しています。
☆薬:西洋医学の薬は高いため手を出しにくい、また体によくないと考える人も多いため、漢方のように木の葉っぱや植物を生のままや茹でたりして摂ります。そのため、植物の名前を識別してるし、その効能も把握しています。
☆農業:ウガンダは国民の約90%近くが農業に携わっているという農業が盛んな国です。そのため、害もしくは良い影響をもたらす虫や植物とその対処・活用法、作物の特徴やシーズン、また天気などを把握しています。
このように、生活の中で自然を理解し、決して無駄にしないように活用しています。
一方で日本はすべてが用意されており、スーパーや小売店に並んでいる名前でしかものを把握していないことが多いです。
このことから、日本の便利さが逆に世界を狭くしてしまっている一方で、ウガンダの人々が自給自足だからこそ、たくさんのことを知り活かして生活をしていることに改めて気付かされます。必要ないからと目を逸らさず、植物や動物を個々として認識し大切にすることでより命に世界に感謝出来るのではないでしょうか。