(こちらの記事はnoteにも投稿しています)
「豚肉食べられる?」
私がウガンダで友達の家に行く際に毎度聞かれる質問の一つです。
ウガンダではゲストが家に来るときには料理でおもてなしをします。
(以前おもてなしについての記事もnoteに投稿しました)
そのため、料理を用意するために必要な質問が上記の質問なのですが、皆さん理由がすぐ思い浮かぶでしょうか?
ウガンダ人自身もですが、様々な国から移住してくる人々がいるため、様々な宗教の方が住んでいます。最も人口が多いのはキリスト教ですが、イスラム教も人口が多い宗教です。
もう先ほどの質問の答えが分かったかもしれませんが、ムスリムの方は豚肉を食べることが宗教上禁止されています。そのためウガンダの人々は、豚肉を食べるかどうかは最初の確認事項なのです。
日本はどうでしょうか?
私が日本人の家に遊びに行ったり、外食に行くときに好き嫌いは聞かれても豚肉に限定して聞かれたことはありません。もちろん、彼・彼女らは私が日本人であり、イスラム教徒ではないと分かっているからだとも考えられます。しかし、人口の約0.1%と少ないとはいえ、日本にもイスラム教徒は住んでいます。日本人だからといってムスリムではないとは言い切れません。ほとんどの日本人が「豚肉を食べれるかどうかを確認しなくてはいけない」と考えたことはないと思います。さらに、レストランやスーパーにも、ムスリムが食べられるハラルフードはなかなか見かけません。これはやはり、イスラム教徒が少なく、日本人の意識の中にその配慮がないと考えられます。
これはイスラム教徒に対してだけではなく、日本人以外のものすべてに対してに共通していると思います。日本人がほとんどの日本にて、よく問題視される、他を受けいずれにくい文化です。ウガンダは色んな宗教、民族、国籍の人が住んでおり、ほかの文化を尊敬し配慮する意識があります。しかし「単一民族国家」の日本では、日常的に気にする必要がなく、だからこそ少数の人々は窮屈な生活を強いられている現状があります。
他を受け入れ、共に生活することで学んでいくことが出来ます。
日本にやってくる外国人に関わる様々な問題がありますが、違うことを恐れず、お互いに知っていこうとすることがとても大切だなと思います。
日本でも「豚肉食べれる?」と聞くことが当たり前になる日が少しでも早く訪れるのを願います。