本日商品の発送が無事完了いたしました!お届けまでどうぞお楽しみに!
改めまして、この度は「栃木の魅力的なコラボ商品を届けたい!」プロジェクトに、温かなご支援とご予約を賜り、誠に誠に、ありがとうございました!!終了から1日も経っておりませんが、早速本日商品③「effector + 本革トレイのギフト」を発送完了いたしました。バレンタインのお楽しみに、スパイシーなお酒をご活用いただけましたら幸いです。商品④「栃木リキュール支援チケット」にご支援のお客様には、2月14日(日)にメールをお送りいたします。商品①「栃木の地酒 スパークリングカクテル」商品②「THE LILY + ユリの花のギフト」は現在、無事製造に入っております。2月27日(土)・28(日)を目安にお届けいたしますので、どうぞお楽しみに!!※時短営業中の飲食店様には、個別にご連絡差し上げておりますのでご確認ください。引き続きよろしくお願いいたします!(株)栃木リキュール 原 百合子
今回お届けするカクテルの地酒は、私たちが酒蔵を見学させていただき、平素からBARフルールドゥリスで提供しているおなじみの地酒です。カクテルキットにも使わせていただきました。BARのブログでも紹介していますよ。ブログの各蔵のリンクはこちらです。井上清吉商店様島崎酒造様辻善兵衛商店様宇都宮酒造様白相酒造様外池酒造店様2012年に姉妹でBARをOPENし、2018年より酒造を立ち上げましたが、2020年5月、私は姉の切り盛りするBARのピンチに一緒に立ち向かう必要がありました。コロナ禍に特別変わったことは、税務署の酒税課から、BARで使える限定酒販免許を与えられたことでした。その免許を利用して、BARで全4回の「地酒カクテルキット」を6月から実施することにました。酒税官から忠告していただいたのは、どちらも私の名義の事業のため、BARで酒販の違反が起きた際には酒造の経営責任も問われることで、厳重に臨みたいと思いました。臨時の酒販場になることは一つのチャンスになりますが、全てのBARが酒販に取り組むわけではありません。お店の趣旨にそぐわないこともあるからです。私たちも迷いました。私たちの考えは「お客さんを今どんな気持ちにさせたいか」が軸でした。がっかりさせる可能性はないかも考えましたが、どちらかと言えば励ませそうだ、喜んでもらえそうだと感じて、ダサくてもいいから企画してみよう!となりました。初回には次回を予測しないまま、1回1回に思いを込めて、私たちもメニュー作りや予約サイト作り、詰口梱包など初めてのことを楽しみました。詰口内容の事前申請や、容器ラベルを法律に準じて作成し事前申請することも義務で、ラベルは全て蔵元さんに確認していただきました。1本あたり60ml(度数が強いものは30ml)の小さな容器に、多品種をいろいろ詰め合わせて、お酒とソフトドリンクをお届けする企画にしました。完全予約制で、全4回、お客様に1カ月に1度お届けして、じっくり楽しんでいただくイメージです。実施の結果、地域のお客様から予想を超えるご予約をいただきました。本当に感謝の思いです。私たちは全4回を振り返ると、1369本ものお酒を詰めました。接客コミュニケーションのあるBARで生まれる考えや、お客様の声は本当に新鮮でした。第2回の終わりに、お客様から「自分で混ぜないですむカクテルも楽しみたい」「もっと多めの容量を飲みたい」とのご要望がありました。容量多めであれば、スッキリとした炭酸添加でお届けするのがふさわしいと思いました。私は炭酸の機材について調べ、工場の作業スペースを検討し、とりあえず王冠の打線機を買って、地ビール他社から瓶と王冠を少量買わせていただきました。王冠はbeerロゴ入りで、リキュール商品には使ってはならないデザインでしたが、その王冠でアナログな炭酸充填に成功して、発泡商品が作れそうと分かりました。いざ取引先に瓶と王冠の納品ロットを見積もってもらい、1本あたりを算出したところ、壁にぶつかりました。原価が1本800円を超えました。「ダメだ」炭酸の添加自体が1本100円を超えました。炭酸添加のコストを下げる方法を模索して、地ビール工場へ学びに行きましたが、私の工場に機材を導入することは不可能でした。私の炭酸充填はコストも時間もかかるので同情されました。「だがやる」こうして完成したのが、「栃木の地酒スパークリングカクテル」です。缶チューハイと比べるなら、高価すぎて迷惑な商品かもしれません。しかし、私も姉もバーテンダーですから、1杯のカクテルとしては適切なものです。これは、1瓶1瓶シェイクして、炭酸をアナログ充填して作ります。シェイクしたカクテルを、たまたま、グラスでなくビール瓶に注ぐのです。まさにハンドメイド・カクテル。製造はこれからになります。お届けまでどうぞお楽しみに!
ユリには様々な開発品種があり、八重咲きのものもあります。ユリのお酒作りは、地元ユリ生花農場のF.F.HIRAIDE(エフ.エフ.ヒライデ)さんのご協力を得て、2020年夏より開始しました。初めは栃木リキュール工場で花びらをむしっていましたが、ご覧のように、、あまりに美しく咲くので、、BARフルールドゥリスに置いて、人の目に触れながら、愛でられながら、美しい姿のまま、香りを研究することにしました。ユリの花がここまで魅せてくれるとは知りませんでしたし、何より香りが好まれて、お客様が品種を覚えてくださったり、次回もユリを楽しみたいと仰ってくださって、とても嬉しい発見でした。生き物は繁殖するためにより魅力的な進化をすることがありますが、これらのユリの場合は人の手が入ることで、観賞用に変化しています。ユリの原産地は主にアジアで、日本の野生品種が多く、それをヨーロッパで掛け合わせて、より大きく、美しく、強い品種に改良して、その球根を日本に逆輸入して栽培しています。西洋画や宗教画に神秘的に描かれる白いテッポウユリも、元は日本を含むアジアの品種です。6月から研究を始めて、11月に完成したプロトタイプ(第0号)のユリのお酒が「BAR fleur-de-lis(フルールドゥリス)」でした。「フルールドゥリス」の意味は「ユリの花」、別の意味に「アヤメやユリの紋章」があります。2012年に姉の原綾子さんと妹(私)原百合子で、二人の名前を意味する店としてOPENしました。無着色でローカルな自家製果実酒を看板に掲げて、それぞれ得意なカラーを見せていこうと、私は二人の似顔絵を描いて店内に飾りました。その当時の絵がラベルになっています。今でも周年祝いにお花をいただくことが多く、花の似合うお店です。このプロトタイプのお酒は非売品で、コロナ禍限定のBAR酒販免許で挑戦する「地酒カクテルキット」全4回物販の、コンプリート景品としました。コンプするお客さんがたった一人でもいて欲しい!と願っていたところ、17名もの方にお渡しすることができました。感想には「ブランデーのような気分で、締めに飲みたい」「香りが優しいのに、味わいがドライでギャップが良い」「商品化希望」などご意見をいただきました。私はユリのお酒をもっと掘り下げるべく、ユリの起源を調べるうちに、いつか日光杉を調べた時と同じ歴史を辿っていき、恐竜時代の「K-Pg境界(ケーピージーきょうかい)」にまでたどり着きました。K-Pg境界は、恐竜が絶滅した中世代(K)と新世代(Pg)の切り替わりのこと。ユリは恐竜の時代にも咲いていました。時代を大まかに略すと、古世代(ミジンコ)5億年前・中世代(恐竜)2億年前・新世代(猿人類)6千万年前といった流れで、地球に台頭する生命は気候変動によって必ず替わる、という無常さを感じます。お酒の名前は「THE LILY」で更新し、表ラベルにはユリの花の絵を、裏ラベルには恐竜の絵を描き下ろしました。その香りは、私の直感を表現したものです。香りを感じる受容体は人それぞれですが、私の感じた様々な品種のユリのうち、東洋らしい「オリエンタル系」のユリの個性を強く表現しています。今回一緒にお届けする生花もオリエンタル系のユリの花ですので、ぜひ嗅ぎ比べて楽しんでみてください。お酒の原材料には香草を組み合わせています。原材料にはユリを使用していませんが、これは私の経験上、香りや新鮮さを表現するためには、必ずしもダイレクトな素材を使う必要がないと分かったからです。そのまま食べたり飾ったりする方が似合う素材を、あえて壊すことは必要ありませんし、壊した途端に新鮮な香りが失われては成果も出ません。加工用にふさわしいものは香りも持続しやすく、用途に合っているので気持ち良く使えます。このように適切な原材料を使うことで、生花生産者様の作品意図を守ることができます。そしてお酒が一人歩きするのではなく、花と一緒にお届けすることができたら、ユリの花にとって意義ある開発となり、お酒にとっても生まれがいのあることです。官能表現の観点では、このような全く違う素材から、花の香りを表現するというアプローチは、自分の仮定(ユリを使うことなくユリを表現できる)を実証する初の試みで、開発の醍醐味となりました。これ以降、私はユリの花をむしる必要がなくなりました。ユリのお酒は私の30代の思い出としても、BARの歩んだ歴史としても、切り離せないものとなっています。ラベルに描かれたユリの花の絵は、2020年の夏からBARに飾っています。コロナ禍に応援くださったお客様への感謝と、これからも共に歩む思いを込めて、掲げたものです。私たちの仕事は、いつの日もお客様と共にあります。
クラウドファンディングをスタートしたのは1月8日でしたが、その時は「牛革トレイをフタにしたい」という意気込みだけで、実像がありませんでした。その後、当たってみたのは、革小物作家の阿部深雪さん。もともと革のカバンを作っていらっしゃって、若いけれど経験が長く、前職(BAR)でのお客様だったことや、BARにお母様を連れて来て下さったこと、BARが雑誌に載る際に取材対応してくれたこと、いろいろ蘇り、最近 banya base craft という工房を立ち上げたことをSNSで拝見していました。ぜひ深雪さんに作ってもらいたい!とお声がけして、一緒に革を選んで買うことからスタート。栃木レザーという、地元のタンナー(皮を革に加工する会社)が製造する革をじっくり選んで、のっけから2種類の革に7万円使ってしまいました。おぉぉ。今できることを楽しもう!深雪さんの作業部屋に皮が届きました。ちょうど牛の体半分の形をしている革で、とても大きいです。肉牛になった牛の皮が、このように加工されています。ありがとうございます。大事にします。今回は1枚分をトレイに使います。26点ほどトレイが作れるそうで、本当に1点ものの作品になります。分厚すぎたので、皮を機械で薄くする加工をして、スタートしました。最初のモデルは、今とは裏表が逆です。金物屋さんに刻印も発注しました。Tochigiの「o」の苺の粒は、小さすぎるので省略しようと思いましたが、金物屋さんが「苺の粒はあった方がいい!」とおっしゃるので、なんという自信!と驚きながら、じゃ、じゃあ、、と作っていただきました。ちなみに刻印サイズは縦3cmです。粒、きちんと再現できていました!1万円使ってしまいました!いいの。深雪さんが革のハギレ部分に試し打ちしてくれました。小さなデザインまでしっかり押せるのは技術です。これはハンマー等でなく、面でプレスして熱もかけているそう。機材を持ってないとできません。その後、トレイの辺が伸びやすいので、気持ち台形でカットをお願いし、裏表もチェンジ。トレイ内側を革の表にしました。赤丸は刻印予定箇所です。フタにした時がフサフサの裏面。さらに別モデルも作成。使用するであろう人たちに投票をしていただいたところ、意見に偏りがなく①11票と②12票に分かれ、①は事業をやっている人が(お会計トレイか)②は自宅で使う人が選ぶ傾向があり、どちらも同量で作ることにしました。左:革名「クリーク」は国産の牛革で、イメージしていた硬さはないのですが、希望される方もいらっしゃったので少量生産。アンティークな雰囲気。右:今回のリターン商品となる「サマーオイル」は北米の牛革で、硬くてシックなダークブラウン色。こちらを半数ずつ作ることにしました。いよいよ作業が始まります。⬇︎こうした傷は生きている間についた傷で、取扱いの不具合ではないとのこと、これも含めることにしました。⬇︎こうした穴につながるような傷は省くとのことで、承知しました。よろしくお願いいたします。裁断道具は、たこ焼きとお好み焼きを連想します。目打ちで裁断ポイントに印をつけて、定規兼ナイフとして、お好み焼きで裁断していくイメージでしょうか。短いスパンで何度も切って直線にするとしたら、とても器用なことです。簡単に千切れないほど分厚いので、力も要りそうです。しかし2時間ほどで大まかな裁断が終わったとのご連絡をいただき、翌日、細かな裁断と、ど真ん中に刻印を打ってくれました。お会いした時に刻印を打つ用の型も見せてくださり、とても手間がかかっていることがわかりました。⬇︎こんな風に、フサフサの断面(下)も、磨くとツヤっとした断面(上)になります。糸を縫う箇所は、事前に目打ちで穴を開けていて、丁寧で細かい手作業ですね!この他にも、裏面に折り加工を加えています。正確に、美しく作ってくれるだけでなく、都度完成に対する確認を取ってくださるので安心して進めることができました。革名「サマーオイル」を磨いた時のツヤ感は、深雪さんも楽しいと言ってくれました。ちょっと高級な革を買ってみてよかったです!三日後には納品できるので、出来上がりが楽しみです!皆様へのお届けを楽しみにしています!2/10(水)〜11(木)頃にお酒とセットでお届け予定ですので、どうぞお楽しみに!!!