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栃木の魅力的なコラボ商品を届けたい!

現在の支援総額

1,017,500

339%

目標金額は300,000円

支援者数

96

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2021/01/08に募集を開始し、 96人の支援により 1,017,500円の資金を集め、 2021/02/08に募集を終了しました

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現在の支援総額

1,017,500

339%達成

終了

目標金額300,000

支援者数96

このプロジェクトは、2021/01/08に募集を開始し、 96人の支援により 1,017,500円の資金を集め、 2021/02/08に募集を終了しました

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ユリには様々な開発品種があり、八重咲きのものもあります。

ユリのお酒作りは、地元ユリ生花農場のF.F.HIRAIDE(エフ.エフ.ヒライデ)さんのご協力を得て、2020年夏より開始しました。

初めは栃木リキュール工場で花びらをむしっていましたが、

ご覧のように、、

あまりに美しく咲くので、、

BARフルールドゥリスに置いて、
人の目に触れながら、愛でられながら、
美しい姿のまま、香りを研究することにしました。ユリの花がここまで魅せてくれるとは知りませんでしたし、何より香りが好まれて、お客様が品種を覚えてくださったり、次回もユリを楽しみたいと仰ってくださって、とても嬉しい発見でした。

生き物は繁殖するためにより魅力的な進化をすることがありますが、これらのユリの場合は人の手が入ることで、観賞用に変化しています。
ユリの原産地は主にアジアで、日本の野生品種が多く、それをヨーロッパで掛け合わせて、より大きく、美しく、強い品種に改良して、その球根を日本に逆輸入して栽培しています。

西洋画や宗教画に神秘的に描かれる白いテッポウユリも、元は日本を含むアジアの品種です。


6月から研究を始めて、11月に完成したプロトタイプ(第0号)のユリのお酒が「BAR fleur-de-lis(フルールドゥリス)」でした。

「フルールドゥリス」の意味は「ユリの花」、別の意味に「アヤメやユリの紋章」があります。
2012年に姉の原綾子さんと妹(私)原百合子で、二人の名前を意味する店としてOPENしました。
無着色でローカルな自家製果実酒を看板に掲げて、それぞれ得意なカラーを見せていこうと、私は二人の似顔絵を描いて店内に飾りました。その当時の絵がラベルになっています。

今でも周年祝いにお花をいただくことが多く、花の似合うお店です。

このプロトタイプのお酒は非売品で、コロナ禍限定のBAR酒販免許で挑戦する「地酒カクテルキット」全4回物販の、コンプリート景品としました。

コンプするお客さんがたった一人でもいて欲しい!と願っていたところ、17名もの方にお渡しすることができました。感想には「ブランデーのような気分で、締めに飲みたい」「香りが優しいのに、味わいがドライでギャップが良い」「商品化希望」などご意見をいただきました。


私はユリのお酒をもっと掘り下げるべく、ユリの起源を調べるうちに、いつか日光杉を調べた時と同じ歴史を辿っていき、恐竜時代の「K-Pg境界(ケーピージーきょうかい)」にまでたどり着きました。
K-Pg境界は、恐竜が絶滅した中世代(K)と新世代(Pg)の切り替わりのこと。
ユリは恐竜の時代にも咲いていました。

時代を大まかに略すと、古世代(ミジンコ)5億年前・中世代(恐竜)2億年前・新世代(猿人類)6千万年前といった流れで、地球に台頭する生命は気候変動によって必ず替わる、という無常さを感じます。

お酒の名前は「THE LILY」で更新し、表ラベルにはユリの花の絵を、裏ラベルには恐竜の絵を描き下ろしました。

その香りは、私の直感を表現したものです。

香りを感じる受容体は人それぞれですが、私の感じた様々な品種のユリのうち、東洋らしい「オリエンタル系」のユリの個性を強く表現しています。

今回一緒にお届けする生花もオリエンタル系のユリの花ですので、ぜひ嗅ぎ比べて楽しんでみてください。


お酒の原材料には香草を組み合わせています。

原材料にはユリを使用していませんが、これは私の経験上、香りや新鮮さを表現するためには、必ずしもダイレクトな素材を使う必要がないと分かったからです。

そのまま食べたり飾ったりする方が似合う素材を、あえて壊すことは必要ありませんし、壊した途端に新鮮な香りが失われては成果も出ません。

加工用にふさわしいものは香りも持続しやすく、用途に合っているので気持ち良く使えます。

このように適切な原材料を使うことで、生花生産者様の作品意図を守ることができます。
そしてお酒が一人歩きするのではなく、花と一緒にお届けすることができたら、ユリの花にとって意義ある開発となり、お酒にとっても生まれがいのあることです。


官能表現の観点では、このような全く違う素材から、花の香りを表現するというアプローチは、自分の仮定(ユリを使うことなくユリを表現できる)を実証する初の試みで、開発の醍醐味となりました。これ以降、私はユリの花をむしる必要がなくなりました。

ユリのお酒は私の30代の思い出としても、BARの歩んだ歴史としても、切り離せないものとなっています。

ラベルに描かれたユリの花の絵は、2020年の夏からBARに飾っています。
コロナ禍に応援くださったお客様への感謝と、これからも共に歩む思いを込めて、掲げたものです。

私たちの仕事は、いつの日もお客様と共にあります。

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