石畳つなぐプロジェクトの寳泉です。
今朝、剪定作業に行く準備をしていると電話が。「イノシシがワサ(罠)にかかった。100kg近くありそうだ」と栗栽培のサムライであり猟師のKから連絡がありました。実際に行ってみると、 現場はサムライFの栗畑に隣接する杉林。そおっと近寄ると獣道に仕掛けられたワサに大きなイノシシ。目を合わせると背中の鬣(たてがみ)を震わせてこちらを威嚇しています。鼻で土を掘り返し、大きな石も転がしています。もし、ワサのワイヤーが切れてしまえば、イノシシはこちらに突進し、牙をむき出して私に襲い掛かってきそうです。
内子町のイノシシ被害額は約1000万円。全国的にも大きな問題となっており国も様々な対策を行っていますが、内子町でも猟友会が駆除役を担っています。何よりも丹精込めて栽培した農作物を収穫前に食べられたり、枝を折られたりする被害が多発し、農家のモチベーションを低下させるのが鳥獣被害なのです。
30数年前までは目立ったイノシシ被害もなく、今のように農地に電気柵などの予防柵はあまり見かけることは無かったように思います。増えたのは植林が進み、自然のエサ場が減ったことで里に下りてきたとか、昔からのイノシシと豚が交雑してイノブタとなり繁殖率があがったともいわれていますが、いずれにしても人間生活の影響が大きいのでしょう。
農家からみれば農作物を荒らす憎っくき敵ですが、イノシシも自らが生き残るために必死なのです。せめて自然の恵みに感謝し、いのちを無駄なくいただくことが私たちのつとめと感じた今日一日でした。(合掌)
【愛媛県内の方にお知らせ】
2月5日(金)18時10分~ テレビ愛媛LiveNewsの中で完熟石畳栗の取り組みが紹介されます。サムライ2人が栗栽培と加工についてお話します。ぜひご視聴ください。