執筆メンバーのまゆみです。
クラウドファンディング期間中に、きみトリMeeting!と題したトークライブを行っています。毎回ゲストをお招きして、本で扱ったテーマについて一緒に考えを深めたり、交流する場です。これまでの配信はアーカイブされています。
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8月25日 〈きみトリMeeting!上手な医療のかかり方推進役・阿真京子さんと語る「架け橋」〉のレポートをお送りします。
阿真京子さんとのトークライブの動画はこちら
阿真京子さんは橋を架ける人として活動してこられました。
2007年に設立した「知ろう小児医療 守ろう子ども達の会」は、親が医療のかかり方を知ることで、不安を減らし医療者の負担を軽くすることを目指した活動。親と医療者の架け橋。
今年6月からは、市民の参画で医療をより良くしたいと個人での活動に取り組んでおられます。
http://amakyoko.com/
▼専門家ではないからこその「架け橋」
「専門家」と呼ばれる、いわゆる資格を持っている人ではなくて、あくまでも一市民、一般の人として、医療と生活者を繋ぐ架け橋をしてきた阿真さん。
活動をはじめるときや、折に触れて「資格」を取ったほうがいいかな、そのほうが楽だなと思ったこともあるそうです。
小児医療の会のときには、看護師の資格をとったほうがいいかな?とか、今の活動を始められる前には、政策を学ぶために大学院で学び直そうかな?とか。
でも、専門家ではない一般の自分だからこそ、できることがあったり、それに、「医療」や「政策」がやりたいというわけではないというところに立ち返って、踏みとどまったといいます。
なんの資格もなく、「ただのわたし」として、そこになくて困っているものを、橋をかけるように活動するというのは、勇気もいるし、信頼がないと続かないこと。
それでも阿真さんが続けてこられたのは、「好きだから」だそう。
執筆メンバーの舟之川聖子も「自分の好きなこと」にフォーカスしてきました。表現が好きで、おすすめするのも好きだから、作品と人との架け橋を子どもの頃からずっとやってきた。
それが今は仕事につながっていることに、希望があるなあとわたしは思います。
▼「なんかわかんないけど、やりたい」ことを大切に
振り返ると、10代の頃には、好きかどうかはっきりわからなくても、理由はわからないけど、これやっておきたい、やりたいと思ったことを、やっておいたらいい、という話がでました。
何一つ、無駄になることなく、そのあとの人生に繋がっていて、役立っていたりする。
10代の人には、自分の「したい」に忠実に、大切にしてもらいたいです。
▼10代の人に伝えたいこと
阿真さんが10代の人たちに、いま伝えたいことをフリップにしてくださいました。(39分くらいから)
そのままですばらしい(そうは思えない?!)
”好き”を集める
誰しもそのままで素晴らしい存在なのだけど、それを言われても受け取れないのが10代の頃かもしれません。「そんなときは、小さな"好き"を集めておくといい。それがぜったい強みになる」と阿真さん。
「好きしか集めてない」「小さい頃から集めてきた好きによって、生きることを助けられている」という聖子さん。
人の好きを優先してしまって、自分の好きを封印してばかりいると、自分の好きがわからなくなってしまうことがあります。そうすると、自分を自分でご機嫌にすることが難しいのかもしれないなと思いました。
自分の好きに囲まれていると、落ち込んだり、嫌な気持ちになったときに、好きなものを眺めたり、好きなことに集中することで回復することがあるかもしれません。
そして、自分の「好き」を発信していくこともとっても大事です。
自分の好きを発信しないと、誰もそれをわからないから。
言いにくい場で言わなくてもよくて、この人にだったら言ってみてもいいかな?っていう人にだけ出してみるとか。
あとは、学校やコミュニティの中にそういう友だちがいなくても、おとなになったら出会えます。1人でも楽しめる、ということもある。
あなたの「好き」を大事にしてもらいたいです。
(文責:麻由美)