映画『宮城野』の【4Kデジタルリマスター】を担当していただいた、IMAGICA Lab.の水戸遼平さんよりメッセージをいただきました。
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『宮城野』が海外進出のためにクラウドファンディングを開始! 素晴らしいニュースが飛び込んできました。
私は株式会社IMAGICA Lab.で映画や映像作品のデジタルリマスターのコーディネートを担当しています。この作品の4Kリマスターにも参加させて頂きました。
『宮城野』制作当時の2008年は多くの映画がデジタルビデオで撮影されるようになっていた時代でした。しかし、その中でもこの作品は山﨑監督のこだわりによって35mmフィルムで撮影されました。意外に思われるかもしれませんが、昔から行われているフィルム撮影は決して古びた技術ではなく、2020年においても最先端の手法なのです。そのことが4Kデジタルリマスターを経て『宮城野』をより魅力的にしました。例えば、薄暗い日本家屋の中、人物たちをとりまく影、その艶と色気はこの作品の物悲しさを際立たせます。着物や筆、墨、和紙の質感の繊細さは、その存在を見るものに訴えます。この質感はフィルム撮影を選択したからこそ生まれたもの。最新の作品と並んでも、過去の名作と比べても決して見劣りはいたしません。
『宮城野』の世界へのチャレンジ、応援しています!
株式会社IMAGICA Lab.
フィルム・アーカイブ事業本部 プロデュースグループ
水戸遼平
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ありがとうございます。
IMAGICA Lab.さんでは、フィルム・アーカイブ事業や最新の映像技術について分かりやすく発信してくださっています。とても勉強になります!
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『宮城野』の4Kデジタルリマスターについては、次回ご紹介させていただきますね。