『なっちゃんの
やろうとしている支援は
古くて新しい支援だね。』
育ちあいの家を企画していた時
仲間の一人がそう話してくれました。
確かに、私の取り組みは
決して斬新なものではないし
さらに複雑なものでもありません。
今日の夕飯を楽しく食べ
安心してお風呂に入り
明日がくるのを楽しみにしながら
眠りにつくため…の支援。
すべての命がそうであってほしい。
その中で
実は一見恵まれていそうな
子育て中のお母さんにとって
夕飯が楽しく過ごせているだろうか
安心してお風呂に入れているだろうか
明日がくるのを
楽しみにしているだろうか
そのそばにいる
幼い子どもたちはどうだろうか…。
そんなことを考えていたのです。
バスで隣に座ったお母さんが
無表情でため息をついた時…
スーパーの買い物袋を持ちながら
抱っこをせがむ子どもに
キツイ言い方をしている
お母さんを見かけた時…
みんなで夕飯を食べたらいいな〜って
自分の子どもも、他の子どもも
みんなでお風呂入れて
みんなで助けあえばいいな〜って
そう思っていてね。
でも、思っているだけじゃなくて
「私がやればいいんだ!」って
とてもシンプルに思ったのです。
そこに、一人暮らしの
おじいちゃん、おばあちゃん
独身の男の人、女の人
単身赴任のお父さんも
母子家庭も父子家庭も
ゆるゆる〜〜と集うといいな〜って。
これって
日本の本来のあり方だと思うのです。
だから、私の取り組みは
古くて新しい支援なのです。
西野奈津子