馬場ができるまでの工事の様子をお知らせします。
馬場の外形が完成しましたが、それだけでは流鏑馬はできません。
流鏑馬やその稽古には様々な道具類が必要となります。
例えば、鞍(くら)・鐙(あぶみ)などの馬具、弓術稽古の用の的、馬術稽古用の木馬、馬場整備用の各種工具などです。
これらを全て合わせると物凄い物量になることから、毎回持ち込むのは困難なので、馬場の付帯設備として「道具庫」が必須となります。
そこで、上の写真のような物置を6棟設置しました。
大日本弓馬会のお宝ともいえる鞍などを収めておくだけに、当然しっかりと施錠できるようになっています。
また、奥に見えるのは仮設トイレです。
馬場には上下水道がないので、仮設トイレで対応するしかありません。
この仮設トイレは門人が交代で掃除を行っており、こういった清掃も稽古の一環となっています。
このように馬場には上下水道がないため、現在、馬場を使うたびに複数人がポリタンクに水を入れて持ち込んでいます。
大変な状況ではありますが、前向きに考えるとすれば、我が国にいながらにして、水のありがたさを体感できる貴重な経験を積んでいるといえるでしょう。
とはいえ、近い将来、上下水道を完備させたいと考えていますが、経費などの課題ががあり、一筋縄ではいきません。
ここで流鏑馬を行う大日本弓馬会の関係者だけでなく、これら付帯設備は見学にいらした方々もお使いになるので、できる限り良い環境で皆様をお迎えできるよう、これからも努めてまいりますので、ご支援の程よろしくお願いいたします。