はじめまして。NICCO元インターンの吉田明子と申します。
本日は、現在NICCOが絶賛挑戦中のクラウドファンディング「ヨルダンに避難中のシリア難民に、冬を過ごすための支援を届けたい!」の応援メッセージをお届け致します。
私は現在、政府委託の某難民支援財団で難民申請者の支援業務を行っております。現在の仕事をする上で、基礎になっているのはNICCOインターン時に経験したヨルダンでのシリア難民支援事業です。 私が派遣された2016年4月時点では、シリア難民及び貧困層のヨルダン人を対象に心理社会的ケア、インフォーマル教育、物資配布、カウンセリング事業及び女性の収入創出支援などが実施されていました。
(心理社会的ケアワークショップのアイスブレイクの様子)
●支援を継続することについて
「難民支援を継続すること」これは長期化難民状況が危惧される現代において、支援団体が直面する深刻な課題であり、ヨルダンのシリア難民支援においても同様です。2011年3月、シリア戦争が勃発し、ヨルダンでは現在、約66万人程のシリア人が長期化避難生活を強いられています。NICCOは、過酷な状態下で暮らすシリア人のため、引き続き越冬支援活動(現金給付や物資配布)を実施しております。
(シリア難民及び少数のヨルダン人と対象とした心理社会的ケアプログラムの様子)
(越冬支援活動にて配布の様子)
●ヨルダンの冬は意外にも寒い!
皆さんは、ヨルダンといえば一年中温暖な気候をご想像されたのではないでしょうか?実は、こちらが真冬のヨルダンの写真です。
(真冬のヨルダンの様子。写真左はNICCO元専門家。)
意外にもヨルダンは積雪が多いのです。そのため、十分な暖房機材がないシリア人のご家庭では寒さを耐えしのぐ日々となり、昨今のコロナ禍では、例年にも増して厳しい生活が予想されます。
(2016年4月、NICCOカウンセリングチームと家庭訪問したシリア人ご自宅※あくまで一例)
長期間にわたり難民生活を強いられているシリア人にとって、冬の到来は何度経験されても困難を要するものだと想像します。シリア人道危機におけるNGOの活動予算は年々削減される一方、シリア人の難民生活は変わらず前途多難です。私はシリア人友人達の健康と安寧な日々を願ってやみません。皆様からの温かいご支援をお待ちしております。
(シリアの子ども達が寒い冬でも笑顔を絶やさず生活できることを祈っています。)